糖尿病患者は短命なのか?糖尿病と寿命の関係

糖尿病患者の平均寿命

日本では1971年〜1980年から2000年〜2010年までの10年間毎に日本人糖尿病患者の死因や死亡時年齢に関する大規模な調査を行ってきました。

2000年〜2010年の日本の糖尿病患者の平均寿命は男性で71.4歳、女性で75.1歳となっています。(日本国民の健康寿命:男性80.50歳 女性86.83)

1971年代の糖尿病患者の平均寿命は男性で63.1歳、女性で64.9歳と、現代の糖尿病患者の平均寿命と比べると男女で約10歳平均寿命が延長されており、日本の医療が技術革新によって年々糖尿病患者の平均寿命の数値は上昇しています。

10年ごとに糖尿病患者の平均寿命は約2.5歳ずつ延長されている計算とすると、現在の2020年現在では男性で74歳.女性で77.5歳、2050年には男性で81.5歳.女性で85.1歳となる可能性もあります。

人生100年時代と言われている時代ですので後にもお話ししますが、糖尿病は短命というイメージはなくなっていくのではないでしょうか。

糖尿病にかかると寿命が短くなってしまう?

結論からお話しすると、糖尿病自体が寿命を短くしてしまうということはほとんどありません。
糖尿病そのものが死因になるのではなく、多くの場合は合併症を発症してしまい死亡してしまうケースが多くなっています。

糖尿病は症状があまり出ない場合もあるので、発見が遅れてしまったり通院を怠ったりしてしまうことが多々あります。
そのため知らず知らずの間に合併症を罹患してしまっていたり、重症化してしまう恐れもあります。

静かに着々と進行していくことからサイレントキラーとも呼ばれています。
そのため若年で心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる合併症を患ってしまい寿命を約10年短くしてしまう可能性もありますが、必ずしも糖尿病が寿命を短くしてしまうということdはありません。

糖尿病と日本人の死因上位との関係性

日本人の死因上位三つは、
1位 ガン
2位 心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
3位 脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞など)
が上位を占めています。

残念なことに、糖尿病はガンや心疾患、脳血管疾患の発症リスクを高めてしまうことがわかっています。

上記の三つの他にも、死因の上位である「腎不全」は、糖尿病が原因で発症することが多いです。
さらには、血糖コントロールをうまくコントロールできない状態が続いてしまうと肺炎などの「呼吸器疾患」による死因のリスクも高めてしまう恐れもあります。

糖尿病自体は寿命を短くすることはほとんどないと上記でお話ししましたが、糖尿病を50歳以下で発症した場合、25年生存確率は健常者に比べて約5割ほど低下してしまうこともわかっています。
しかしながら、食事療法や運動療法を適切に行い、生活スタイルを改善していくことで糖尿病が引き金となる死亡リスクを大幅に減らすこともできます。

新型コロナの後遺症、糖尿病患者にも大きな悪影響の恐れ

新型コロナウイルスが今なお猛威を振るっていますが、治療を受けて退院できたものの後遺症に苦しむ方々が増えていることが注目されています。

国際感染症センターに勤務されていて感染症専門医である忽那賢志氏は、

『呼吸機能に関する後遺症は多く出ており、特に重症であった患者さんでは、退院1ヶ月時点で肺機能低下がみられる頻度が高いようです。
しかし、検査を行っても特に異常は見られず、「体がだるい」「胸が痛い」「息苦しい」「動悸がする」などといった症状を訴えられる患者さんが多い印象です。』

と自身のブログで言っています。

新型コロナの後遺症、治療は自己負担で行うことに。

後遺症のもう1つの大きな問題として、治療費があります。
新型コロナの治療は無料で受けることが出来るのですが、陰性となってからの後遺症の治療では自己負担で治療をしなくてはなりません

7月2日にはNHKでこの後遺症について特集番組が放送され、新型コロナの治療で入院し5月上旬に2度のPCR検査で陰性となって退院したものの、後遺症に苦しみ今なお回復の兆しが見られず、入院や通院を繰り返しているとのことです。
退院してからも医療費が実費であり、退院してからの1か月半だけで12万円の医療費がかかっています

NHKの新型コロナ後遺症の特集番組

Twitter上でも新型コロナ後遺症に苦しむ方の投稿が多数見られました。

『陰性後も体調不良続くことがあるなんて知らなかった。陽性時は指定感染症で入院費全額免除だが、陰性後の入院は自己負担ということを知らなかった
『今後全部有料でしかも高いのも気になる。後遺症があるうちはせめてお手ごろ価格で経過観察してほしい…変わったのは陰性ってだけだからなぁ』

このように新型コロナウイルスの後遺症・医療費負担は今後間違いなく大きな問題となってくるでしょう。

糖尿病患者は特に重症化しやすいので注意!

糖尿病をお持ちの方が新型コロナウイルスにかかると重症化しやすいことが様々な研究機関から発表されています。
血糖値が高くなることで白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下していることが理由とされています。

この重症化リスクは新型コロナウイルスの後遺症についても同様のことが考えられます。

前述のように新型コロナウイルスの後遺症は呼吸機能に関するものが中心で、もともと糖尿病の方は健康な方に比べて肺の感染症(肺炎、結核、肺腫瘍など)にかかることが多く、後遺症についてもダメージや治療期間が大きくなりやすいと考えられています。

後遺症の治療費負担にどうやって備えるか

新型コロナが陽性である間の治療はすべて健康保険が保障してくれますが、新型コロナから回復し陰性となった後はすべて自己負担で支払うことになります。

後遺症が長引けばその金額はとてつもなく大きなものになりますが、国・健康保険からの保障がない以上、民間保険会社が販売している医療保険で備えることが唯一の有効策となります。

ただ糖尿病の方が入れる医療保険は数が限られていて、価格も通常の医療保険に比べて少し高く設定されています。

例えば糖尿病の方向けに専門で医療保険を販売しているエクセルエイド少額短期保険ですと、30歳男性で月額2,042円、40歳男性で2,875円で加入できます(医療保険「糖尿病保険」の例。入院や手術を保障)。
新型コロナウイルスの対策にもなる「エクセルエイド社の糖尿病保険」

基本的にどの保険会社でも年齢が上がるにつれて価格(保険料)も上昇します。

保険加入は必ず新型コロナにかかる前に済ませておくこと

医療保険への加入を検討されている方は、新型コロナにかかる前に必ず加入を済ませておきましょう。

というのも、新型コロナウイルスに対して生命保険会社が保険引き受けルールを見直しており、新型コロナウイルスに感染・重症化してしまうと医療保険にはもう加入することができない可能性が出てくるからです。

どの生命保険会社もまだ公には発表していませんが、一部の保険会社では個別対応でそのような動きを既にしているという話も業界筋の方から聞いています。

未知のウイルスであるため、保険会社のそのような動き自体はやむを得ないように感じます。

糖尿病や持病のある人ほど予防の徹底を

このように新型コロナウイルスは陽性になり治療を受けているときだけでなく、陰性となった後も私たちの健康・生活に多大な影響を与えます。

後遺症の回復には半年~1年かかると医師に言われた方もおり、延々と続く治療からくる心理的ダメージと金銭的負担はとても大きなものです

新型コロナに罹らないことが一番に考え、予防の徹底を継続していただきたいと思います。
「手洗い」「屋内でのマスク着用」「3密を避ける」といった感染対策を常に心がけましょう。

この記事の参考文献

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患したときの家計への影響
コロナ陰性後も続く“後遺症” 実態調査へ 日本呼吸器学会(NHK)
新型コロナの後遺症 症状と頻度は?(感染症専門医の忽那賢志氏のブログ)

小児糖尿病と食事生活(食事療法)について

小児糖尿病とは?

小児糖尿病とは小児期に発症した1型糖尿病、あるいは2型糖尿病のことを指します。
糖尿病と聞いて思い浮かぶのは大人の病気のイメージがありますが、何歳でも発症し特に若年層に発症しやすい1型糖尿病のように、小児期でも突発的にインスリンの働きが低下、あるいはなくなってしまうことが少なくありません。

10歳未満の小児糖尿病は1型糖尿病がほとんどの割合を占めています
10歳以上になると徐々に食生活の乱れが出始め、小児期でも成人型と言われる2型糖尿病が増えていき、1型糖尿病と2型糖尿病が同じくらいの割合となっています。

・主な症状

体内のインスリンが不足すると高血糖状態に陥り、血糖値を薄めようと体が働きかけることで水分の摂取量が増えたり、喉が渇いたり、尿量が増加するなどの初期症状が現れます。
小児期の場合ですと、お子さんがよくおもらしをしたり「おねしょ」をするなと感じたら糖尿病の可能性があるかもしれません。

さらに状態が悪化すると、糖尿病ケトアシドーシスというとても危険な状態に陥ってしまい、意識障害や嘔吐や吐き気などの症状が現れます。
この状態は大変危険ですので直ちに医療機関を受診するようにしてください。

・合併症の恐れ

適切な治療や血糖管理を行うことができていればあまり合併症の心配をする必要はありません。
ですが、高血糖状態が長い間続いていると合併症を発症するリスクが高くなってしまいます。

具体的な合併症としては失明や人工透析を要する糖尿病腎症、痛みを感じにくくなるなどの神経障害などがあります。(この神経障害によって痛みを感じなくなることで命に関わるような大怪我をする恐れもあります。)

また、大人になるにつれて心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気を患ってしまう可能性がありますので注意が必要です。

1型糖尿病の子供の食事生活

1型糖尿病の場合特別な食事制限をする必要はありません。
自宅での食事や保育園や幼稚園での給食も他の園児と同じように食事をしても問題はありません。

ただし、小児が成長するために必要な量の栄養素やエネルギーを知ることが大切です。

バランスの良い食事を心がけるとともに、一度に大量の食事をしたり遅い時間に食事を取るなどは血糖コントロールに支障をきたす恐れがありますので控えるようにしましょう。

・おやつ(捕食)について

低血糖の予防や治療の一環としてもおやつを摂ることは大切です。
特に運動後などはおにぎりやパンなど運動量に合わせた量のおやつを補給するようにしてください。

2型糖尿病の子供の食事生活

2型糖尿病の場合も特別な食事制限をする必要はありませんが、もし栄養が偏った食事や食習慣を行ってしまっているのであれば年齢に適した食事に戻す必要があります。
また、『朝食を食べない』や『夜遅くに食事をする』、『間食が多すぎる』等の食習慣は直ちに改善することをお願いします。

・おやつ(捕食)について

2型糖尿病の場合はカロリーオーバーにならないように気をつけましょう。
運動後の清涼飲料水はカロリーオーバーになりやすいので控えるようにしましょう。

まとめ

小児糖尿病は血糖コントロールをしっかりと行い合併症を予防することができれば周りのお友達と同じように成長することができますし、大人になっても健常者となんら変わらない生活を送ることができます。

朝食を食べなかったり、夜遅くに食事をするなどの食習慣はご家族による影響が大いにあると思いますので、ご家族がお子さんの食事管理を行うようにご協力をお願い致します。

糖尿病患者がするべき地震、災害への備えや対策、注意すべき点とは。

震災と聞いて記憶に新しいのはやはり東日本大震災ではないでしょうか。
千年に一度と言われるほどの巨大な地震が日本国内を襲ってから今年で9年が経ちました。
東日本大震災に限らず日本国内では数多くの震災が発生してきました。

あるアンケートで日本の防災備蓄グッズを備えている家庭の割合は50%にも満たないというアンケート結果があります。この結果を聞いて皆様はどう感じるでしょうか?
防災準備グッズに限らず、日本国民の震災への危機感はまだまだ薄いように感じます。

今回は糖尿病患者者向けの震災への対策についてお話ししますが、日本という島国に住んでいる以上はもっともっと震災への準備や対策の知識などを深めていただければと思いますので、今回の記事が少しでも防災対策へ役立てれば幸いです。

東日本大震災のとき、糖尿病患者はどの様な生活を送っていたのか

2011年の東日本大震災で被災した糖尿病患者さんの声をまとめました。


『外出中に震災が発生したため薬の持ち出しがなかった。
それに加え情報網は途絶え、まずは自分の身を守ることで精一杯でした。
偶然にも二週間分の薬があったため最悪の事態は免れました』


『ほとんどの場所が停電状態によって、インスリンの注射を打つのが困難でした』


『食事療法を行っていたので、当然食糧不足に陥り対処法は見つかりませんでした。
また、糖尿病患者は一見すると健常者となんら変わらないので緊急時は重傷者患者が優先的になる ため相手にしてもらえなかった。』


『食糧不足になるのは当然で炊き出しや救援物資だけでは足らず、お店の開店待ちの行列に並んだり、震災後の後片付けは多くの体力が消耗されるため低血糖状態に陥りやすくなった。』


『救援物資がパンやおにぎりなど炭水化物ががほとんどなのに加え、運動不足にも陥りやすくなるため高血糖状態になりやすかった。』


『被災地医療で自分が服用している薬の種類がわからないので困った。』


このように多くの方が予期せぬ時に震災が発生したために、対処することが難しくなってしまいました。

もちろん当然震災を予測することはできません。
ただ日本は近年にも阪神淡路大震災や中越沖地震など大きな震災を経験しており、地震大国の日本だからこそ地震災害を想定した準備が必要不可欠です。

今回は糖尿病が故の震災した際の危険性と合わせて、準備要項や対策をご紹介していきたいと思います。

糖尿病患者特有の危険性とその対策とは

まずは糖尿病患者に限らず、十分な水分補給を行ってください。
そのうえで以下の個別の対策をしておくのが望ましいでしょう。

血糖値管理の難しさ

・避難先で支給される食料はほとんどがおにぎりやパン、インスタントラーメンなどの炭水化物がほとんどなので血糖値管理が難しくなります。
(血糖値管理が難しくなりますが、支給される食料を控えましょうという意味ではありません)
・震災直後は医療機関が機能していなかったり、救護所や救護班も設置されていない可能性が高いので手持ちのインスリンがない場合はインスリンの入手が非常に困難です。
・避難所での生活のストレスにより食事を取らなくても血糖値が上昇しやすくなります。

インスリンの注射

・災害時には注射器を消毒することができない場合もあります。ですが、まずは注射を行ってください。
・注射針が複数ない場合は同じ注射針を使用してください。(できる範囲の注射針の洗浄をしてください)
・万が一周りに注射針を持っている方がいましたら、未使用品に限り注射針をいただき使用してください。
・インスリンの注射をするのに周りの目が気になる場合は、近くの方々に糖尿病患者であることを伝え、壁になってもらったりするなどの協力をお願いしましょう。

感染症

・避難所での生活は様々な人と同じ空間で生活することになり、様々な感染症のリスクがあります。
免疫力が低下する糖尿病患者は感染症のリスクが高くなるので、手洗い、うがい、歯磨きなどの感染予防の徹底を行いましょう。

エコノミークラス症候群のリスク

・避難所ではなかなか運動することは難しくなり、長時間足を動かさずに同じ体勢でいると血の巡りが悪くなり肺塞栓症という命に関わる病気などを引き起こす場合もあります。
ウォーキングやジョギングができれば理想ですが、できない場合にはこまめに立ち上がったりなるべく同じ体勢でいないように心がけてください。

震災を想定した準備

まずは三日間生き延びれる準備をしましょう。
三日とした訳は、震災発生から三日経つと救護所や救護班が設置され始め、ライフラインが復旧されてくるからです。
また、かかりつけの病院で震災が起こった場合の準備や対策についてもお話を聞いておくと良いかもしれません。

<最低限の準備要項>

夏、冬どちらの時期にも対応した準備を心がけましょう。

飲料水:飲み水用と調理用と分けて準備しましょう。目安としては一人当たり3リットル

非常食:カロリーメイト、カンパン、水もどり餅など(現在は糖尿病患者向けの非常食があります)

即席食品(インスタント食品):インスタントラーメンやレトルトカレーなど

缶詰類:鯖缶やシーチキン、フルーツ缶、トマト缶など

調理器具:ビニール袋、ラップ、割り箸、紙皿など

内服薬:糖尿病患者であればインスリンや治療薬、ブドウ糖など(常備薬は余裕を持って二週間分を目安に準備しましょう)

その他:ペンライト、携帯自家発電機、携帯扇風機など

内服薬については、『薬局から薬の処方の段階で、病状等に合わせ非常持ち出し用の薬(冷蔵庫等に)を出しておけば非常時助かる』との声があったのでかかりつけの薬局にご相談してみてください。

詳しい準備要項については下記の『防災持ち物リスト』のPDFをご覧ください
防災持ち物リスト

まとめ

現在、新型コロナウイルスが世界中で蔓延しています。

そして私はこの新型コロナウイルスも震災だと考えています。
多くの人が命を奪われ、多くの人が息をするのも苦しい生活を送っています。そして多くの医療雨従事者が医療現場で戦ってくれています。

東日本大震災や阪神淡路大震災、その他多くの震災の時も多くの人が苦しんでいる中、多くの人が被災地に足を運び復興に向けて支援をしてくれました。
日本という国は人と人とが手を取り合って一つの『輪』としてこれまでも様々な震災を乗り越えてきました。

今後も様々な震災が起こると思いますが、一人一人が震災に対しての危機感や知識を深め、もっともっと強固な『輪』を作り上げることができるようになることを願っています。

糖尿病(2型)の持病がある人はガン罹患リスクが健常者の2倍

糖尿病患者がガンになる確率は高いというのは事実

厚生労働省の患者調査によると、糖尿病患者は健常者に比べてガンの発症率は20%から30%増加するという研究結果が報告されています。

特にガンを発症しやすい場所として
・肝臓
・膵臓
・大腸
・乳房
・直腸
・子宮内膜
・膀胱
が挙げられ、糖尿病患者の方はこれらの部位のガン発症率が高くなります。
一方で、前立腺ガンの発症率のみ減少するという報告も出ています。

罹病期間が長いほどガンの発症率は高くなる

糖尿病を15年以上患っている患者は、糖尿病を罹病してから15年以内の患者に比べて、男性で1.6倍、女性では1.8倍発症率が高くなると厚生労働省の患者調査により報告されています。

なぜガン罹患の確率が高いのか。

糖尿病患者のガン発症リスクが高い理由として、どの研究においても正確な要因は出されていないのですが、以下のことが考えられています。

要因① インスリン抵抗性と高インスリン血症

インスリンには糖代謝を促進させ血糖値を下げる働きがあるのですが、一方でガン細胞を増殖させる働きを持っています。
インスリン注射によってインスリンの成長因子が活発になり、癌の転移をも手助けしてしまう悪影響があります。

特にインスリンは膵臓で作られてから肝臓へと流れていくので、膵臓ガンと肝臓ガンのリスクが上がるのではないかと考えられています。

要因② 肥満による炎症

2型糖尿病の方の場合、肥満状態になることも少なくありません。
肥満によって蓄積された脂肪では慢性的に炎症が起こり、ガンの発症に関わってくる場合があります。

要因③ 生活習慣

これは糖尿病と癌の発症率として共通になりますが、栄養の偏った食事や運動不足、喫煙、アルコールの過剰摂取など、これは糖尿病を悪化させるとともにガンの発症率も増加させてしまいます。

ガン予防のために出来ること

ガン予防への一番の予防策は健康的な生活の徹底です。
栄養の偏った食事や運動不足による肥満、過剰なアルコール摂取、喫煙は糖尿病の発症に加えて、ガンの発症率も増加させてしまいます。

そしてガン予防に最も重要なのがガン検診です。
ガン検診を受けることでガンの早期発見につながり、ガンによる体調悪化(最悪は死亡)を防ぐことが出来ます。

一度ガン検診を受診したから安心するのではなく、定期的にガン検診を受診することで早期発見を限りなく100%に近づけられ、初めてガン検診の意味を成します。

ガン発症を抑える研究の状況

最近の研究状況でいうと、京都大学の井垣達吏氏の研究グループが、ハエを実験に使って糖尿病がガンの発症を増加させる関係についての研究結果を発表しました。

ハエのチコという細胞を破壊すると糖尿病患者に見られる高インスリン血症状態が見られ、糖尿病治療薬のメトホルミンを投与すると症状が回復したと言います。
この研究結果により糖尿病がガンの発症率を増加させてしまう関係の仕組みが解明され、糖尿病患者のガン発症への予防策や治療法の開発が期待されています。

血糖異常を知らせてくれる糖尿病アラート犬ってどんな犬?日本での活用状況は?

糖尿病アラート犬とは

糖尿病アラート犬とは、糖尿病患者である飼い主が高血糖や低血糖などの血糖異常になっている時に、飼い主の足や腕をゆすったり、必要に吠えることで血糖値異常を知らせてくれる訓練された犬のことです。

飼い主が低血糖状態になっている時に、冷蔵庫から糖分の入った飲食物を運んでくる犬もいます。
また高血糖よりも低血糖の方が感知に優れているという研究結果もあります。

糖尿病アラート犬にも感知の精度には個体差があり、気質や、訓練、飼い主との相性などで変化します。
その中でも糖尿病アラート犬に向いている犬の傾向としては、
社交的
自信がある
食べ物でモチベーションが上がる
生まれつき人懐っこい
があると言われています。
(あくまで傾向なので犬によって個体差があります。)

なぜ犬が低血糖を検知できるのか

糖尿病アラート犬がなぜ糖尿病患者の血糖異常を感知できるのかについては、糖尿病患者が血糖異常になる時に患者から発せられる匂いをかぎ分けているのではないかと言われています。
血糖異常になると呼気中のイソプレンという部質が増減することが証明されており、このイソプレンの増減を匂いとして感知し血糖異常を知らせているのではないかと推測されています。

糖尿病アラート犬が糖尿病患者の命を救った事例

実際に糖尿病アラート犬が飼い主の血糖異常を感知し命を救った事例についてご紹介したいと思います。

介助犬チワワが血糖異常を察知

アリゾナ州に住んでいるトーマスさんの持病である糖尿病が悪化したため、介助犬の力が必要になりました。
そこでもともと飼っていたチワワを低血糖アラート犬養成プログラムに参加させることにしました。

本来なら過程を終了するのに2年ほどかかるところをメキメキと頭角を現し約8ヶ月で過程を終了するという驚異的な才能を開花させました。
訓練を終えてから3週間ほど経過した頃、トーマスさんの血糖値が急降下し低血糖状態に陥っていたのを匂いの変化からチワワが感知し、トーマスさんの顔を必要以上に舐めて異常を知らせたという事例が出てきました。
その後もトーマスさんが血糖異常になるたびに感知して知らせ、何度も命の危険から救っているそうです。

医療アラート犬のマジック

飼い主のクレアさんは1型糖尿病患者です。しかし通常の糖尿病患者とは違って、クレアさんの体は危険な発作の予兆を示さないという特徴がありました。
マジックが来る前は睡眠時に1時間ごとに起きて、発作がいつ起きるのかを予測するために血糖値の測定を行っていたそうです。当時は十分に睡眠がとれずストレスもかさみ疲れ果てていたそうです。
また、旦那さんも朝起きたら隣で妻が死んでいるのではないかと常に心配していました。

しかし、マジックが来たことにより、発作の予兆があまり現れないクレアさんの異常をも感知して血糖値異常を知らせてくれました。
クレアさんは今までに最新の医療技術は試してみても効果はなかったのですが、「マジックが来てくれたおかげで3500回は命を救われた」と話しています。
そのおかげで、悩まされていた1時間ごとの血糖値測定から解放され、旦那さんも今は大きな心配をすることなく生活できているそうです。

日本での糖尿病アラート犬の活用状況

日本での糖尿病アラート犬の実用状況は欧米に比べるとまだまだ低いのが現状です。

現在のところNPO法人の『日本IDDMネットワーク』と『ピースウィング・ジャパン』の二つの財団が殺処分を逃れた犬たちを糖尿病アラート犬へと育成し、糖尿病患者の家族を迎える活動を行っており、日本での早期実用化に向けて尽力しています。

糖尿病アラート犬が普及すれば、より糖尿病患者が健常者と変わらない生活を送れるようになるかもしれません

今回のコラムをきっかけに糖尿病アラート犬のことを知っていただく機会となれば大変嬉しく思います。
また、糖尿病アラート犬のことをもっと多くの人に広めていくことで、救える命の数が増えていくことにつながりますので、このコラムもそうですし、糖尿病アラート犬に関する記事やサイトの拡散もあわせてお願い申し上げたいと思います。

糖尿病が疑われる初期症状

健常者の方に糖尿病の初期症状とは何かと尋ねると、的確に答えられる方は少ないのではないでしょうか。また、身近に糖尿病患者がいなかったり糖尿病という病気に触れる機会がない方には、まず糖尿病がどのような病気なのかを理解できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、これはもしかして糖尿病なのでは?と疑われる『初期症状』、もし糖尿病が進行してしまった時の『中期症状』についてお話ししていきたいと思います。

・糖尿病がどのような病気なのかはこちらで( 糖尿病とはどのような病気か )ご紹介しておりますので参考にしていただければと思います。

糖尿病の初期症状とは

糖尿病は初期の段階での自覚症状はほとんど現れないことが多いです。症状が現れるとしても日常生活に支障はなくとてもゆっくり時間をかけて現れてきます。
その中でも初期に見られやすい初期症状についてご紹介していきたいと思います。

倦怠感や疲労感

高血糖状態に陥ると、適切に体のエネルギー源の血糖をうまく使えなくなり、その代わりに筋肉や脂肪からエネルギーを生み出そうとするのでとても疲れやすくなったり、体が重く感じるようになってしまいます。

喉の乾きや頻尿

高血糖状態に陥ると、血液中の血糖を体外に排出しようとするので脳から尿を排出するように指令が出るため排尿の回数が増えてしまいます。また尿を大量に排出するため脱水症状だと脳が勘違いを起こし喉が乾きやすくなってしまいます。

足や手のかゆみ

高血糖状態に陥ると、神経障害が起こり末梢神経に障害が起こることで手や足の指先にかゆみが現れます。

体重減少

本来のブドウ糖をエネルギーに変換することができなくなり、その分のエネルギーを脂肪や筋肉からエネルギーを作り出すため、いつも通りの食事を摂っていても体重が減少してしまいます。

上記の他にも皮膚の乾燥、目のかすみ、切り傷やすり傷の治りが遅い、などの症状があります。
※初期症状には個人差がありますので必ずしも上記の初期症状が現れたからといって糖尿病を発症しているわけではありません。

糖尿病が進行してしまっていたときの症状

上記では、糖尿病が疑われる方や糖尿病初期の方が主にメインのお話でしたが、ここでは糖尿病を患っている方、又は知らない間に糖尿病を患ってしまい初期症状から中期症状へと進行してしまっている方向けのお話になると思います。

糖尿病の中期症状とは

中期症状は主に初期症状の症状レベルが酷くなった状態になります。
初期症状での喉の渇きや頻尿は『最近喉が乾くな、トイレが近いな』、足や手のかゆみは『手足が少しムズムズする』程度ですが

これが中期症状になると、、、
・最近喉が乾くな→喉が渇いて仕方がない
・トイレが近いな→異常なほどにトイレの回数が増えた
・手足が少しムズムズする→手足が痛い
など日常生活に支障がでてくるほどの症状になってきます。

また、中期症状になると上記の他にも、強い眠気や脱力感、尿からの甘い匂い、目のかすみ、性機能の低下、大幅な体重減少、吐き気など明らかな症状が現れてきます。
このレベルの症状が現れた際はすぐに医療機関を受診してください。

さらに悪化してしまった場合

初期症状や中期症状がさらに悪化してしまうと、糖尿病で一番怖い『合併症』を患ってしまうことになります。最悪の場合は足壊疽や足潰瘍で足を切断しなければいけなくなってしまったり、網膜症や腎症、透析など普通の日常生活を送ることができなくなってしまいますので、絶対に初期症状から軽視することのないようにしてください。

合併症についてはこちらの記事も合わせて読んでいただければと思います。↓
糖尿病で一番怖いのは合併症!糖尿病治療の放置で三大合併症に。

まとめ

今回は糖尿病の初期症状、中期症状についてお話ましたが。あくまで指標なので上記の症状が現れていなくても糖尿病を発症してる場合もあります。
上記の初期症状に当てはまる方はもちろんの事、少しでも心配な方は医療機関受診するようにしてください。

また、国内では新型コロナウイルスが蔓延しているので、糖尿病に限らずこれから病院を受診する際は感染防止対策を十分に行って受診するように心がけてください。

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患したときの家計への影響

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患した場合の危険性とは

基礎疾患(糖尿病や癌など)を抱えている人と抱えていない人では、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した場合基礎疾患を抱えている人の方が重症化しやすいというデータが中国の研究で報告されました。

基礎疾患を抱えていない人との感染症死リスクを比較すると、1型糖尿病では4.42倍、2型糖尿病では1.47倍感染症死リスクが高くなるという報告もあります。
さらには糖尿病患者は約1.75倍も肺炎に罹患しやすくなるという報告もあります。

また、アメリカでも同様の見解が示されていて、基礎疾患を抱えている人の方が健常者に比べて重症化するリスクは高くなるのではないかと報告されています。
糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患すると普段通りの血糖コントロールが難しくなって著しく高血糖状態になったり、インスリン注射を投与している患者の場合はより高血糖状態になりやすくなってしまう恐れがあるということです。

新型コロナウイルスにかかったら家計への影響はどのくらいか?

まずは、新型コロナウイルスにかかった場合の治療費についてです。

新型コロナウイルスはすでに国が指定感染症として認定しているため、新型コロナウイルスにかかる治療費(入院費用や入院中の食費など)はすべて国(公的保険)が保障してくれ、治療は無料で受けることができます。

ただ治療費が無料で済むとはいっても、重症化によって中長期の隔離生活を強いられた場合の生活や仕事への影響は大きく、家計へのダメージはとても無視できないものになります。

医療保険でも出来る備え

そのため家計の影響を少しでも軽減するためには、民間の保険で備えておく必要があります

医療保険がその1つで、例えばエクセルエイドという糖尿病の方向け専門の保険会社では「糖尿病保険」を販売しており、この保険に加入しておくと手術や入院、通院の場合に保険金を受け取ることが出来ます(入院1日あたり5,000円で、最大で80万円まで)。

エクセルエイドの医療保険は年齢が若いほどかなり安めの保険料で加入できるのが特長で、30歳男性なら月額2,042円、40歳男性なら2,875円で済みます。
新型コロナウイルスの対策にもなる「糖尿病保険」

新型コロナウイルスにかからないことがもちろん一番ですが、この疾患は対策をすれば100%防げるというものではありませんので、罹患してしまったときに備えて保険で対策をするということも大切でしょう。

新型コロナウイルスにかからないための健康管理

今の段階で、新型コロナウイルスのワクチンでさえ作られていない中で糖尿病患者が新型コロナウイルスへの特別な対応策はほぼないと言っても過言ではありません。

新型コロナウイルスの様々な情報が錯綜しており十分なデータがない中で、今できることはこまめな自己血糖測定を行うことや、不要な外出を避け安静と保温などを心がけることが唯一できる対応策といえるでしょう。

糖尿病保険の新型コロナウイルスへの補償について

新型コロナウイルス(新型肺炎)が日本でも猛威を振るっています。
弊社ではエクセルエイド少額短期保険の糖尿病保険を販売しており、糖尿病有病者の方からも保険のご質問や加入のお問合せを多くいただいております。

以下にて、糖尿病保険における補償状況についてご案内いたします。

保険商品名 保険種類 主な補償内容と新型肺炎対応
糖尿病保険 医療保険 糖尿病や合併症、その他の病気やケガをした場合の手術や入院費用を保障。
新型コロナウイルスやその合併症も対象です
糖尿病保険プラス 医療保険 糖尿病や合併症、その他の病気やケガをした場合の手術や入院費用、通院費用を保障。
新型コロナウイルスやその合併症も対象です
糖尿病保険ライフ 定期保険
(死亡保険)
万が一の死亡時に最高300万円まで保障。
新型コロナウイルスやその合併症も対象です

糖尿病保険など各保険商品のより詳しい情報は、以下のエクセルエイド少額短期保険会社の保険商品ページをご覧ください。
エクセルエイド少額短期保険会社のホームページ

新型コロナウイルスの糖尿病有病者への影響

糖尿病有病者が新型コロナウイルスを罹患すると、感染症死亡率が一般の方と比較して、
1型糖尿病の方の場合:4.42倍
2型糖尿病の方の場合:1.47倍

に上昇する結果が報告されています。

糖尿病患者にとって新型コロナウイルスが強い悪影響力を持つのは、糖尿病患者がもともと臓器と血管が弱まっていてコロナウイルスへの抵抗力が乏しいためです。

また、糖尿病有病者が感染症にかかると血糖値が乱れやすくなり、急性的な合併症を発症しやすくなります(「シックデイ」)。
通常の診察・薬費用に加えてさらに治療費用負担がかかりますので、保険などのような経済的な備えが重要になります

もちろん新型コロナウイルスを罹患しないよう、日頃から以下の対策を行うことも大切です。

・石鹸による手洗いや手指消毒用のアルコールによる消毒
・マスクなどを使って咳エチケットを行う
・混雑した場所を避ける
・換気を定期的に行い、共有スペースや他の部屋も窓を開ける

糖尿病で一番怖いのは合併症!糖尿病治療の放置で三大合併症に。

糖尿病と聞くと、「糖尿病は糖質の過剰摂取や運動不足や生活習慣が要因となる病気で、食生活や日常生活を改善すればいいのでは?」と安易に考えてしまいがちですが、糖尿病の怖いこととして何よりも「合併症」を思い浮かべていただきたいです。

今回は意外と知られていない合併症の種類やその怖さについてお話しいていきたいと思います。

合併症とは一体何か?

合併症とはある病気が原因となって発症してしまう病気、又は手術や検査などの後にそれが要因となって発症する病気のことです。
例えば、消化器の手術をすると腸の動きがスムーズではなくなり腸閉塞を引き起こしてしまうことがあります。この場合は腸閉塞のことを合併症と呼びます。

糖尿病の三大合併症とは?

糖尿病の合併症には様々な種類の合併症があり、脳血管障害や冠動脈疾患などがありますがその中でも、糖尿病三大合併症と呼ばれる
糖尿病神経障害
糖尿病腎症
糖尿病性網膜症
の三つの合併症をピックアップして説明していきたいと思います。

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害とは高血糖状態が続くことで末梢神経の代謝に異常が起こしまったり、血管が損傷し血液の循環が悪くなってしまうことで発症してしまいます。
また三大合併症の中で最も発症しやすいと言われており、糖尿病患者の半数が発症していると言われています。

・主な症状

・手足のしびれ、痛み、感覚の麻痺
・足の壊疽(痛みを感じにくくなり重症化の恐れ)
・勃起障害
・便秘異常(便秘、下痢)
・胃無力症(腸に食べ物が送られなくなる)
・無痛性心筋梗塞(痛みを感じないため進行しやすい)
・発汗異常(暑くても汗が出なくないor暑くないのに汗が出る)
・立ちくらみ

糖尿病腎症

糖尿病腎症とは、尿を作る働きをする腎臓に機能障害が起こり血液中の老廃物や不要物を本来なら尿として排泄していたものが排泄できなくなり、様々な代謝異常や内分泌の異常が起こります。
これを放っておくと腎不全に陥り人工透析を受けなければ生きていくことができなくなってしまいます。

糖尿病腎症には5段階での病期に分かれており、病期が進むごとに徐々に症状が現れていくのが特徴です。

・主な症状

第1期 腎症前期と呼ばれ合併症としての症状はほとんどなく、検査をしても腎症と診断されない場合もあります。

第2期 早期腎症期と呼ばれこの段階でも症状はほとんど現れませんがむくみが出てくることがあります。

第3期 顕性腎症期と呼ばれ尿中にタンパク質が出てき腎機能が低下していきます。むくみの症状が現れてきます。

第4期 腎不全期と呼ばれ腎臓の機能が著しく低下していきます。自覚症状としてはむくみ、体のだるさ、皮膚がかゆい、貧血など尿毒症の症状が出てきます。

第5期 透析療法期と呼ばれ腎臓が機能しなくなり人工透析を行わなければ生きていくことができなくなってしまいます。
人工透析とは腎臓の役割を人工的に代替する方法で、1日に4~5時間の時間を要する透析を週2日から3日通院して受けなければならなくなります。
もしくは携帯式持続腹膜透析という24時間透析を自身で行い、この方法は1日4回の透析バッグの交換が必要となり、どちらの方法も日常生活に大きな負担となってします。

糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症では、目の網膜の全てに異常が出るのではなく網膜の中の網のように走る毛細血管に異常が起こります。

網膜症は三代合併症の中で最も早期に発症しやすいと言われています。ですので、糖尿病と診断された場合には、まず眼底検査を受けることが大切です。

主な症状

網膜の中の毛細血管に異常が発生すると、次第に視力が低下したり視野が狭くなってしまう恐れがあります。さらに症状が進行してしまうと最悪の場合失明してしまうケースもあります。

網膜症の症状のステージは単純糖尿病網膜症 ⇨ 増殖前網膜症 ⇨ 増殖網膜症と3期に大きく分類されます。

単純糖尿病網膜症
自覚症状としては初期の段階で、網膜の細い血管に瘤ができる「毛細血管瘤」や、小さな点状の出血があらわれます。
また硬性白斑という白いシミのようなものが現れます。

増殖前網膜症
単純糖尿病網膜症が進行した状態で、血管の閉鎖により網膜に血液が行き渡らなくなり白い白斑(軟性白斑)が現れたり、静脈異常が起こるなどの症状が現れてきます。

増殖網膜症
新生血管という本来なら存在しない血管が現れ、その血管から出血が起こり、増殖膜や網膜剥離といった状態に陥ります。
この段階になると目の前に煙のようなものが見えたり、赤いカーテンが目の前にかかっているように見えるなどの自覚症状があらわれ、治療をすることが困難になってしまいます。

合併症を予防することはできるのか?

様々な合併症がありますが、合併症は高血糖状態がずっと続くことで発症します。
特別な予防を行うというよりかは、主治医の先生からの指示を守り徹底的な血糖コントロールを行うことが一番の合併症の予防方法だと考えています。

まとめ

今回は糖尿病の三代合併症についてご紹介しましたが、この他にも様々な合併症が存在します。
今回のお話を経て、合併症がどれほど恐ろしいものなのかを知っていただくと同時に、この知識をさらに深めて様々な人々に共有していただければ幸いです。

糖尿病を発症してしまったからには一生付き合っていかなければいけない病気ですので、少しでも日常生活に影響が出ないように治療を行っていただければと思います。