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糖尿病が疑われる初期症状

健常者の方に糖尿病の初期症状とは何かと尋ねると、的確に答えられる方は少ないのではないでしょうか。また、身近に糖尿病患者がいなかったり糖尿病という病気に触れる機会がない方には、まず糖尿病がどのような病気なのかを理解できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、これはもしかして糖尿病なのでは?と疑われる『初期症状』、もし糖尿病が進行してしまった時の『中期症状』についてお話ししていきたいと思います。

・糖尿病がどのような病気なのかはこちらで( 糖尿病とはどのような病気か )ご紹介しておりますので参考にしていただければと思います。

糖尿病の初期症状とは

糖尿病は初期の段階での自覚症状はほとんど現れないことが多いです。症状が現れるとしても日常生活に支障はなくとてもゆっくり時間をかけて現れてきます。
その中でも初期に見られやすい初期症状についてご紹介していきたいと思います。

倦怠感や疲労感

高血糖状態に陥ると、適切に体のエネルギー源の血糖をうまく使えなくなり、その代わりに筋肉や脂肪からエネルギーを生み出そうとするのでとても疲れやすくなったり、体が重く感じるようになってしまいます。

喉の乾きや頻尿

高血糖状態に陥ると、血液中の血糖を体外に排出しようとするので脳から尿を排出するように指令が出るため排尿の回数が増えてしまいます。また尿を大量に排出するため脱水症状だと脳が勘違いを起こし喉が乾きやすくなってしまいます。

足や手のかゆみ

高血糖状態に陥ると、神経障害が起こり末梢神経に障害が起こることで手や足の指先にかゆみが現れます。

体重減少

本来のブドウ糖をエネルギーに変換することができなくなり、その分のエネルギーを脂肪や筋肉からエネルギーを作り出すため、いつも通りの食事を摂っていても体重が減少してしまいます。

上記の他にも皮膚の乾燥、目のかすみ、切り傷やすり傷の治りが遅い、などの症状があります。
※初期症状には個人差がありますので必ずしも上記の初期症状が現れたからといって糖尿病を発症しているわけではありません。

糖尿病が進行してしまっていたときの症状

上記では、糖尿病が疑われる方や糖尿病初期の方が主にメインのお話でしたが、ここでは糖尿病を患っている方、又は知らない間に糖尿病を患ってしまい初期症状から中期症状へと進行してしまっている方向けのお話になると思います。

糖尿病の中期症状とは

中期症状は主に初期症状の症状レベルが酷くなった状態になります。
初期症状での喉の渇きや頻尿は『最近喉が乾くな、トイレが近いな』、足や手のかゆみは『手足が少しムズムズする』程度ですが

これが中期症状になると、、、
・最近喉が乾くな→喉が渇いて仕方がない
・トイレが近いな→異常なほどにトイレの回数が増えた
・手足が少しムズムズする→手足が痛い
など日常生活に支障がでてくるほどの症状になってきます。

また、中期症状になると上記の他にも、強い眠気や脱力感、尿からの甘い匂い、目のかすみ、性機能の低下、大幅な体重減少、吐き気など明らかな症状が現れてきます。
このレベルの症状が現れた際はすぐに医療機関を受診してください。

さらに悪化してしまった場合

初期症状や中期症状がさらに悪化してしまうと、糖尿病で一番怖い『合併症』を患ってしまうことになります。最悪の場合は足壊疽や足潰瘍で足を切断しなければいけなくなってしまったり、網膜症や腎症、透析など普通の日常生活を送ることができなくなってしまいますので、絶対に初期症状から軽視することのないようにしてください。

合併症についてはこちらの記事も合わせて読んでいただければと思います。↓
糖尿病で一番怖いのは合併症!糖尿病治療の放置で三大合併症に。

まとめ

今回は糖尿病の初期症状、中期症状についてお話ましたが。あくまで指標なので上記の症状が現れていなくても糖尿病を発症してる場合もあります。
上記の初期症状に当てはまる方はもちろんの事、少しでも心配な方は医療機関受診するようにしてください。

また、国内では新型コロナウイルスが蔓延しているので、糖尿病に限らずこれから病院を受診する際は感染防止対策を十分に行って受診するように心がけてください。

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患したときの家計への影響

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患した場合の危険性とは

基礎疾患(糖尿病や癌など)を抱えている人と抱えていない人では、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した場合基礎疾患を抱えている人の方が重症化しやすいというデータが中国の研究で報告されました。

基礎疾患を抱えていない人との感染症死リスクを比較すると、1型糖尿病では4.42倍、2型糖尿病では1.47倍感染症死リスクが高くなるという報告もあります。
さらには糖尿病患者は約1.75倍も肺炎に罹患しやすくなるという報告もあります。

また、アメリカでも同様の見解が示されていて、基礎疾患を抱えている人の方が健常者に比べて重症化するリスクは高くなるのではないかと報告されています。
糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患すると普段通りの血糖コントロールが難しくなって著しく高血糖状態になったり、インスリン注射を投与している患者の場合はより高血糖状態になりやすくなってしまう恐れがあるということです。

新型コロナウイルスにかかったら家計への影響はどのくらいか?

まずは、新型コロナウイルスにかかった場合の治療費についてです。

新型コロナウイルスはすでに国が指定感染症として認定しているため、新型コロナウイルスにかかる治療費(入院費用や入院中の食費など)はすべて国(公的保険)が保障してくれ、治療は無料で受けることができます。

ただ治療費が無料で済むとはいっても、重症化によって中長期の隔離生活を強いられた場合の生活や仕事への影響は大きく、家計へのダメージはとても無視できないものになります。

医療保険でも出来る備え

そのため家計の影響を少しでも軽減するためには、民間の保険で備えておく必要があります

医療保険がその1つで、例えばエクセルエイドという糖尿病の方向け専門の保険会社では「糖尿病保険」を販売しており、この保険に加入しておくと手術や入院、通院の場合に保険金を受け取ることが出来ます(入院1日あたり5,000円で、最大で80万円まで)。

エクセルエイドの医療保険は年齢が若いほどかなり安めの保険料で加入できるのが特長で、30歳男性なら月額2,042円、40歳男性なら2,875円で済みます。
新型コロナウイルスの対策にもなる「糖尿病保険」

新型コロナウイルスにかからないことがもちろん一番ですが、この疾患は対策をすれば100%防げるというものではありませんので、罹患してしまったときに備えて保険で対策をするということも大切でしょう。

新型コロナウイルスにかからないための健康管理

今の段階で、新型コロナウイルスのワクチンでさえ作られていない中で糖尿病患者が新型コロナウイルスへの特別な対応策はほぼないと言っても過言ではありません。

新型コロナウイルスの様々な情報が錯綜しており十分なデータがない中で、今できることはこまめな自己血糖測定を行うことや、不要な外出を避け安静と保温などを心がけることが唯一できる対応策といえるでしょう。

糖尿病で一番怖いのは合併症!糖尿病治療の放置で三大合併症に。

糖尿病と聞くと、「糖尿病は糖質の過剰摂取や運動不足や生活習慣が要因となる病気で、食生活や日常生活を改善すればいいのでは?」と安易に考えてしまいがちですが、糖尿病の怖いこととして何よりも「合併症」を思い浮かべていただきたいです。

今回は意外と知られていない合併症の種類やその怖さについてお話しいていきたいと思います。

合併症とは一体何か?

合併症とはある病気が原因となって発症してしまう病気、又は手術や検査などの後にそれが要因となって発症する病気のことです。
例えば、消化器の手術をすると腸の動きがスムーズではなくなり腸閉塞を引き起こしてしまうことがあります。この場合は腸閉塞のことを合併症と呼びます。

糖尿病の三大合併症とは?

糖尿病の合併症には様々な種類の合併症があり、脳血管障害や冠動脈疾患などがありますがその中でも、糖尿病三大合併症と呼ばれる
糖尿病神経障害
糖尿病腎症
糖尿病性網膜症
の三つの合併症をピックアップして説明していきたいと思います。

糖尿病神経障害

糖尿病神経障害とは高血糖状態が続くことで末梢神経の代謝に異常が起こしまったり、血管が損傷し血液の循環が悪くなってしまうことで発症してしまいます。
また三大合併症の中で最も発症しやすいと言われており、糖尿病患者の半数が発症していると言われています。

・主な症状

・手足のしびれ、痛み、感覚の麻痺
・足の壊疽(痛みを感じにくくなり重症化の恐れ)
・勃起障害
・便秘異常(便秘、下痢)
・胃無力症(腸に食べ物が送られなくなる)
・無痛性心筋梗塞(痛みを感じないため進行しやすい)
・発汗異常(暑くても汗が出なくないor暑くないのに汗が出る)
・立ちくらみ

糖尿病腎症

糖尿病腎症とは、尿を作る働きをする腎臓に機能障害が起こり血液中の老廃物や不要物を本来なら尿として排泄していたものが排泄できなくなり、様々な代謝異常や内分泌の異常が起こります。
これを放っておくと腎不全に陥り人工透析を受けなければ生きていくことができなくなってしまいます。

糖尿病腎症には5段階での病期に分かれており、病期が進むごとに徐々に症状が現れていくのが特徴です。

・主な症状

第1期 腎症前期と呼ばれ合併症としての症状はほとんどなく、検査をしても腎症と診断されない場合もあります。

第2期 早期腎症期と呼ばれこの段階でも症状はほとんど現れませんがむくみが出てくることがあります。

第3期 顕性腎症期と呼ばれ尿中にタンパク質が出てき腎機能が低下していきます。むくみの症状が現れてきます。

第4期 腎不全期と呼ばれ腎臓の機能が著しく低下していきます。自覚症状としてはむくみ、体のだるさ、皮膚がかゆい、貧血など尿毒症の症状が出てきます。

第5期 透析療法期と呼ばれ腎臓が機能しなくなり人工透析を行わなければ生きていくことができなくなってしまいます。
人工透析とは腎臓の役割を人工的に代替する方法で、1日に4~5時間の時間を要する透析を週2日から3日通院して受けなければならなくなります。
もしくは携帯式持続腹膜透析という24時間透析を自身で行い、この方法は1日4回の透析バッグの交換が必要となり、どちらの方法も日常生活に大きな負担となってします。

糖尿病性網膜症

糖尿病性網膜症では、目の網膜の全てに異常が出るのではなく網膜の中の網のように走る毛細血管に異常が起こります。

網膜症は三代合併症の中で最も早期に発症しやすいと言われています。ですので、糖尿病と診断された場合には、まず眼底検査を受けることが大切です。

主な症状

網膜の中の毛細血管に異常が発生すると、次第に視力が低下したり視野が狭くなってしまう恐れがあります。さらに症状が進行してしまうと最悪の場合失明してしまうケースもあります。

網膜症の症状のステージは単純糖尿病網膜症 ⇨ 増殖前網膜症 ⇨ 増殖網膜症と3期に大きく分類されます。

単純糖尿病網膜症
自覚症状としては初期の段階で、網膜の細い血管に瘤ができる「毛細血管瘤」や、小さな点状の出血があらわれます。
また硬性白斑という白いシミのようなものが現れます。

増殖前網膜症
単純糖尿病網膜症が進行した状態で、血管の閉鎖により網膜に血液が行き渡らなくなり白い白斑(軟性白斑)が現れたり、静脈異常が起こるなどの症状が現れてきます。

増殖網膜症
新生血管という本来なら存在しない血管が現れ、その血管から出血が起こり、増殖膜や網膜剥離といった状態に陥ります。
この段階になると目の前に煙のようなものが見えたり、赤いカーテンが目の前にかかっているように見えるなどの自覚症状があらわれ、治療をすることが困難になってしまいます。

合併症を予防することはできるのか?

様々な合併症がありますが、合併症は高血糖状態がずっと続くことで発症します。
特別な予防を行うというよりかは、主治医の先生からの指示を守り徹底的な血糖コントロールを行うことが一番の合併症の予防方法だと考えています。

まとめ

今回は糖尿病の三代合併症についてご紹介しましたが、この他にも様々な合併症が存在します。
今回のお話を経て、合併症がどれほど恐ろしいものなのかを知っていただくと同時に、この知識をさらに深めて様々な人々に共有していただければ幸いです。

糖尿病を発症してしまったからには一生付き合っていかなければいけない病気ですので、少しでも日常生活に影響が出ないように治療を行っていただければと思います。