新型コロナウイルス

糖尿病の持病を持ち、新型コロナウイルス感染により亡くなった事例

新型コロナウイルスに感染した場合の致死率は約2%前後とされています。
これが、糖尿病を基礎疾患として患っている人が新型コロナウイルスに感染した場合、致死率は5倍ほどに跳ね上がると報告されています。

新型コロナウイルスが猛威をふるい始めてまもなく1年になります。。
残念なことにこれまでにも多くの方々が亡くなられ、糖尿病の事業がある有名人も多数亡くなられました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

羽田雄一郎さん 53歳(立憲民主党の羽田参議院議員)

2020年12月27日に新型コロナウイルスによって死去

同月24日深夜に38.6度の発熱を確認
翌日25日の朝には平熱に戻るも、同日の夜に再び高熱に
しかし、27日には再び平熱に戻っていたが同日に死亡が確認されました。

羽田雄一郎さんはとても胃袋が大きな方で、食べることが大好きだったといいます。
特に饅頭やケーキなどといった甘い食べ物が大の好物でした。

その反面お酒やタバコには一切手を触れず、いたって健康的な生活を送っていたといいます。
しかしながら大食漢な羽田さんは、若い頃からふくよかな体型であり、糖尿病や高血圧、高脂血症の基礎疾患を患っていました。

大相撲三段目力士の勝武士 28歳(末武清孝)

2020年5月13日にコロナウイルス肺炎による多臓器不全により死去

2020年4月4日に発熱が確認され、同月8日に入院。
その後、容態が悪化したため新型コロナウイルスの検査をしたところ陽性と判定。
同月19日からはICU(集中治療室)で治療にあたっていたが、1ヶ月以上の闘病の末、5月13日に死亡が確認されました。

発熱確認から入院まで4日を要したため、初動の遅さから容態悪化を加速させてしまい死亡リスクを高めてしまったのではないかとされています。

勝武士もお相撲さんの職業病でもある糖尿病を患っており、インスリンも欠かせないほどの病態だったと言います。

ロレンソ・サンス氏 76歳(レアルマドリード元会長)

2020年3月17日に新型コロナウイルス陽性判定により入院
その後五日間にわたって38度を超える高熱が続き同月21日に死亡が確認されました。

サンス氏もまた、糖尿病の基礎疾患を抱えていました。

死亡リスクは血糖コントロール次第という研究も。

お亡くなりになられた御三方に、心よりお悔やみ申し上げます。

全ての糖尿病患者が重症化や死亡リスクが高まるわけではなく、血糖コントロールが良好に行われているか否かでリスクは変動するという報告もされています。

手洗いうがいや消毒、三密下における会食を控える、不要不急の外出を控えるなどといった、新型コロナウイルスへの感染予防対策はもちろんのこと、徹底した血糖管理を合わせて行うことで、さらに強力な新型コロナウイルス対策となりますので、常日頃から感染対策を念頭に置いて生活するよう心がけましょう。

新型コロナの自粛生活が与える体・糖尿病への影響

自粛生活で糖尿病患者が気をつけなければいけないこと

世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっている中、様々な情報が飛び交っています。
インターネットで検索をかければ多くの情報を知ることができる一方、真実ではない情報もあり、情報が交錯しています。
まずは、間違った情報を鵜呑みにしないように気をつけましょう。

自粛生活で一番気をつけなければいけないこと

それは、
身体活動が激減してしまい、今まで行っていた運動療法に影響が出てきてしまう事で血糖コントロールが難しくなってしまうことです。

・普段屋外で運動をしていたけれど、感染への不安から屋外に出ることが減ってしまう。
・ジムなどを契約していても、スポーツジムも閉鎖してしまう。
・スーパーへの買い物や、リモートワークにより通勤通学による通常の生活での身体活動も減ってしまう。
など必然的に運動量が減ってしまいます。

また、自粛生活により人との接触を制限され、人と会話をすることも減り精神的にストレスを抱えてしまったり、ひどい場合は鬱状態になってしまう可能性もあります。
現在はSNSや通信機器が発達しているので、それらを積極的に活用し家族や親戚、友人など人との会話の場を設けるようにしましょう。

自粛生活による体重増加によって引き起こる人体への危険性

『コロナ太り』という言葉を最近よく耳にすると思います。
上でも書いたように自粛生活による身体活動の減少で、運動不足に陥り、数ヶ月で10キロ以上も体重が増加してしまう例も少なくありません。
外出することが減り、人から見られるという意識もなくなり、さらに体重増加を加速させているのかもしれません。

また、スーパーや外食が制限されてしまうことで、生鮮食品が少なくなり、冷凍食品やインスタント食品を多くとってしまうことで、栄養のバランスをとることが難しくなってしまいます。

*体重増加による人体への影響
体重増加により様々な病気のリスクが増加してしまいます。
糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、動脈硬化などのリスクの増加や、将来的には心筋梗塞や脳卒中を発症させてしまう危険性もあります。

また、英国リバプール大学の調査によると、コロナウイルスに感染した入院患者約1 万7 千人のうち、肥満度の目安指数となるBMI値が30を超える人では、30以下の人に比べ、死亡リスクが3 割以上高まると分析している。という調査結果もあります。
(健康産業新聞『特集【抗肥満/抗メタボ】“コロナ太り”対策、急務に!抗肥満素材への注目集まる!!』2020年6月16日
 

新型コロナウイルスと糖尿病の関係性

糖尿病に限らず、基礎疾患を持つ方や高齢者の方は新型コロナウイルスに罹患すると重症化しやすいことが様々な研究で分かっています。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会のまとめによると、糖尿病を患っている人はが新型コロナウイルスに罹患した場合、重症化するリスクと、死亡リスクが2倍から2.5倍ほど上昇することが分かっています。

ただ重症化はしやすいものの、糖尿病を患っていることで新型コロナウイルスに感染しやすくなることは今のところないようです。

特別な感染対策は必要ないのか?

確かに過剰な感染対策は必要ないと思います。
ですが、万が一感染してしまった場合、重症化しやすいという研究結果も出ているので、重症化予防のためにも、日頃から手洗いいうがい、マスクの着用、密集、密閉、密接の「3 密」を避けるといった、感染リスクを避ける「新しい生活様式」を取り入れることが大切です。

また、感染対策はもちろんのこと、徹底した血糖管理も、感染対策と並行して行うようにしてください。

自宅でできる簡単トレーニング法

自粛生活により屋外で運動をすることができない方のための、自宅の小スペースで行うことができるトレーニングをご紹介したいと思います。

どのメニューも週2〜3回を目安に行うとよいでしょう。

<スクワット>
一般的なスクワットのトレーニングになります。

<トレーニング方法>
1セット10回を2〜3セットを目安に行うようにしてください。
しっかりとお尻を下に落としていき、お尻と床が並行になったら最初の位置に戻りましょう。
自重でのスクワットが簡単な方は、ペットボトルに水を入れて負荷をかけることでより効果を得ることができます。


(トレーニングモデルに協力してくれたのは、プロバスケットボール選手の金久保翔選手。)

<マウンテンクライマー>
このトレーニングは、有酸素運動とレジスタンストレーニング(筋力トレーニング)を同時に行うことができます。

<トレーニング方法>
こちらは1セット20秒を2〜3セットを目安に行うようにしてください。
腕立て伏せの体勢から膝を胸につけるようなイメージで交互に足を入れ替えていきます。
このトレーニングを行う際は、靴下を履くか、足にタオルを敷いて行ってください!


どちらのトレーニングも継続して行うことで、運動不足の解消につながります。
家の空いているスペースで、空いた時間を見つけて、自粛生活でも健康な体を維持できるように心がけましょう。

新型コロナの後遺症、糖尿病患者にも大きな悪影響の恐れ

新型コロナウイルスが今なお猛威を振るっていますが、治療を受けて退院できたものの後遺症に苦しむ方々が増えていることが注目されています。

国際感染症センターに勤務されていて感染症専門医である忽那賢志氏は、

『呼吸機能に関する後遺症は多く出ており、特に重症であった患者さんでは、退院1ヶ月時点で肺機能低下がみられる頻度が高いようです。
しかし、検査を行っても特に異常は見られず、「体がだるい」「胸が痛い」「息苦しい」「動悸がする」などといった症状を訴えられる患者さんが多い印象です。』

と自身のブログで言っています。

新型コロナの後遺症、治療は自己負担で行うことに。

後遺症のもう1つの大きな問題として、治療費があります。
新型コロナの治療は無料で受けることが出来るのですが、陰性となってからの後遺症の治療では自己負担で治療をしなくてはなりません

7月2日にはNHKでこの後遺症について特集番組が放送され、新型コロナの治療で入院し5月上旬に2度のPCR検査で陰性となって退院したものの、後遺症に苦しみ今なお回復の兆しが見られず、入院や通院を繰り返しているとのことです。
退院してからも医療費が実費であり、退院してからの1か月半だけで12万円の医療費がかかっています

NHKの新型コロナ後遺症の特集番組

Twitter上でも新型コロナ後遺症に苦しむ方の投稿が多数見られました。

『陰性後も体調不良続くことがあるなんて知らなかった。陽性時は指定感染症で入院費全額免除だが、陰性後の入院は自己負担ということを知らなかった
『今後全部有料でしかも高いのも気になる。後遺症があるうちはせめてお手ごろ価格で経過観察してほしい…変わったのは陰性ってだけだからなぁ』

このように新型コロナウイルスの後遺症・医療費負担は今後間違いなく大きな問題となってくるでしょう。

糖尿病患者は特に重症化しやすいので注意!

糖尿病をお持ちの方が新型コロナウイルスにかかると重症化しやすいことが様々な研究機関から発表されています。
血糖値が高くなることで白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下していることが理由とされています。

この重症化リスクは新型コロナウイルスの後遺症についても同様のことが考えられます。

前述のように新型コロナウイルスの後遺症は呼吸機能に関するものが中心で、もともと糖尿病の方は健康な方に比べて肺の感染症(肺炎、結核、肺腫瘍など)にかかることが多く、後遺症についてもダメージや治療期間が大きくなりやすいと考えられています。

後遺症の治療費負担にどうやって備えるか

新型コロナが陽性である間の治療はすべて健康保険が保障してくれますが、新型コロナから回復し陰性となった後はすべて自己負担で支払うことになります。

後遺症が長引けばその金額はとてつもなく大きなものになりますが、国・健康保険からの保障がない以上、民間保険会社が販売している医療保険で備えることが唯一の有効策となります。

ただ糖尿病の方が入れる医療保険は数が限られていて、価格も通常の医療保険に比べて少し高く設定されています。

例えば糖尿病の方向けに専門で医療保険を販売しているエクセルエイド少額短期保険ですと、30歳男性で月額2,042円、40歳男性で2,875円で加入できます(医療保険「糖尿病保険」の例。入院や手術を保障)。
新型コロナウイルスの対策にもなる「エクセルエイド社の糖尿病保険」

基本的にどの保険会社でも年齢が上がるにつれて価格(保険料)も上昇します。

保険加入は必ず新型コロナにかかる前に済ませておくこと

医療保険への加入を検討されている方は、新型コロナにかかる前に必ず加入を済ませておきましょう。

というのも、新型コロナウイルスに対して生命保険会社が保険引き受けルールを見直しており、新型コロナウイルスに感染・重症化してしまうと医療保険にはもう加入することができない可能性が出てくるからです。

どの生命保険会社もまだ公には発表していませんが、一部の保険会社では個別対応でそのような動きを既にしているという話も業界筋の方から聞いています。

未知のウイルスであるため、保険会社のそのような動き自体はやむを得ないように感じます。

糖尿病や持病のある人ほど予防の徹底を

このように新型コロナウイルスは陽性になり治療を受けているときだけでなく、陰性となった後も私たちの健康・生活に多大な影響を与えます。

後遺症の回復には半年~1年かかると医師に言われた方もおり、延々と続く治療からくる心理的ダメージと金銭的負担はとても大きなものです

新型コロナに罹らないことが一番に考え、予防の徹底を継続していただきたいと思います。
「手洗い」「屋内でのマスク着用」「3密を避ける」といった感染対策を常に心がけましょう。

この記事の参考文献

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患したときの家計への影響
コロナ陰性後も続く“後遺症” 実態調査へ 日本呼吸器学会(NHK)
新型コロナの後遺症 症状と頻度は?(感染症専門医の忽那賢志氏のブログ)

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患したときの家計への影響

糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患した場合の危険性とは

基礎疾患(糖尿病や癌など)を抱えている人と抱えていない人では、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した場合基礎疾患を抱えている人の方が重症化しやすいというデータが中国の研究で報告されました。

基礎疾患を抱えていない人との感染症死リスクを比較すると、1型糖尿病では4.42倍、2型糖尿病では1.47倍感染症死リスクが高くなるという報告もあります。
さらには糖尿病患者は約1.75倍も肺炎に罹患しやすくなるという報告もあります。

また、アメリカでも同様の見解が示されていて、基礎疾患を抱えている人の方が健常者に比べて重症化するリスクは高くなるのではないかと報告されています。
糖尿病患者が新型コロナウイルスに罹患すると普段通りの血糖コントロールが難しくなって著しく高血糖状態になったり、インスリン注射を投与している患者の場合はより高血糖状態になりやすくなってしまう恐れがあるということです。

新型コロナウイルスにかかったら家計への影響はどのくらいか?

まずは、新型コロナウイルスにかかった場合の治療費についてです。

新型コロナウイルスはすでに国が指定感染症として認定しているため、新型コロナウイルスにかかる治療費(入院費用や入院中の食費など)はすべて国(公的保険)が保障してくれ、治療は無料で受けることができます。

ただ治療費が無料で済むとはいっても、重症化によって中長期の隔離生活を強いられた場合の生活や仕事への影響は大きく、家計へのダメージはとても無視できないものになります。

医療保険でも出来る備え

そのため家計の影響を少しでも軽減するためには、民間の保険で備えておく必要があります

医療保険がその1つで、例えばエクセルエイドという糖尿病の方向け専門の保険会社では「糖尿病保険」を販売しており、この保険に加入しておくと手術や入院、通院の場合に保険金を受け取ることが出来ます(入院1日あたり5,000円で、最大で80万円まで)。

エクセルエイドの医療保険は年齢が若いほどかなり安めの保険料で加入できるのが特長で、30歳男性なら月額2,042円、40歳男性なら2,875円で済みます。
新型コロナウイルスの対策にもなる「糖尿病保険」

新型コロナウイルスにかからないことがもちろん一番ですが、この疾患は対策をすれば100%防げるというものではありませんので、罹患してしまったときに備えて保険で対策をするということも大切でしょう。

新型コロナウイルスにかからないための健康管理

今の段階で、新型コロナウイルスのワクチンでさえ作られていない中で糖尿病患者が新型コロナウイルスへの特別な対応策はほぼないと言っても過言ではありません。

新型コロナウイルスの様々な情報が錯綜しており十分なデータがない中で、今できることはこまめな自己血糖測定を行うことや、不要な外出を避け安静と保温などを心がけることが唯一できる対応策といえるでしょう。

糖尿病保険の新型コロナウイルスへの補償について

新型コロナウイルス(新型肺炎)が日本でも猛威を振るっています。
弊社ではエクセルエイド少額短期保険の糖尿病保険を販売しており、糖尿病有病者の方からも保険のご質問や加入のお問合せを多くいただいております。

以下にて、糖尿病保険における補償状況についてご案内いたします。

保険商品名 保険種類 主な補償内容と新型肺炎対応
糖尿病保険 医療保険 糖尿病や合併症、その他の病気やケガをした場合の手術や入院費用を保障。
新型コロナウイルスやその合併症も対象です
糖尿病保険プラス 医療保険 糖尿病や合併症、その他の病気やケガをした場合の手術や入院費用、通院費用を保障。
新型コロナウイルスやその合併症も対象です
糖尿病保険ライフ 定期保険
(死亡保険)
万が一の死亡時に最高300万円まで保障。
新型コロナウイルスやその合併症も対象です

糖尿病保険など各保険商品のより詳しい情報は、以下のエクセルエイド少額短期保険会社の保険商品ページをご覧ください。
エクセルエイド少額短期保険会社のホームページ

新型コロナウイルスの糖尿病有病者への影響

糖尿病有病者が新型コロナウイルスを罹患すると、感染症死亡率が一般の方と比較して、
1型糖尿病の方の場合:4.42倍
2型糖尿病の方の場合:1.47倍

に上昇する結果が報告されています。

糖尿病患者にとって新型コロナウイルスが強い悪影響力を持つのは、糖尿病患者がもともと臓器と血管が弱まっていてコロナウイルスへの抵抗力が乏しいためです。

また、糖尿病有病者が感染症にかかると血糖値が乱れやすくなり、急性的な合併症を発症しやすくなります(「シックデイ」)。
通常の診察・薬費用に加えてさらに治療費用負担がかかりますので、保険などのような経済的な備えが重要になります

もちろん新型コロナウイルスを罹患しないよう、日頃から以下の対策を行うことも大切です。

・石鹸による手洗いや手指消毒用のアルコールによる消毒
・マスクなどを使って咳エチケットを行う
・混雑した場所を避ける
・換気を定期的に行い、共有スペースや他の部屋も窓を開ける