シャトレーゼの『糖質カットスイーツ』”食べたくても食べれない人のためのお菓子づくり”

最近では、スーパーやコンビニエンスストアなどで、糖質オフの食品が徐々に増えてきているように思います。
また、ロカボ食品やカロリーオフなど、健康に気を使った商品も増えてきています。

今回は、そんな健康食品が増えている中、有名菓子店シャトレーゼが力を入れている、『食べたくても食べれない人のためのお菓子づくり』に基づき製作販売されている、『糖質カットスイーツ』についてお話ししていきたいと思います。

シャトレーゼの歴史

シャトレーゼとは、フランス語で城を意味するシャトーと、ブドウを意味するレザンを合わせた造語で、日本語で『ブドウの城』を意味します。

昭和29年に今川焼き風のお菓子『甘太郎』を看板商品とするお店を山梨県に出店・創業したのが始まりです。

その後昭和34年に『有限会社甘太郎』を設立、その5年後の昭和39年には『大和アイス株式会社』を設立し、アイスクリーム業界にも参入し始めました。

そして、昭和42年、『大和アイス株式会社』と『有限会社甘太郎』の両社を合併して、今ではおなじみの和菓子から洋菓子まで様々な種類の菓子を販売する『株式会社シャトレーゼ』に社名を変更し現在に至ります。

現在では日本のみならず、シンガポールや台湾、マレーシア、インドネシアなど海外市場にも店舗を出店しています。

糖質カットスイーツへの取り組み

シャトレーゼは、12年前から、糖質制限をしている方へお菓子を届けたい、という思いから医師監修のもと研究開発を行ってきました。

“食べたくても
食べれない人のための
お菓子づくり”

ショートケーキやシュークリーム、アイスにおまんじゅう。
甘くて美味しいお菓子ですが、どれも糖質を多く含んだものばかりですよね。

お菓子には糖質や脂質を多く含んでいるものが多く、『体の健康』には悪者にされがちです。
ですが、『心の健康』に対してはお菓子はなくてはならないものだと考えています。
おいしいお菓子を食べると幸せな気分になりますよね。

糖尿病患者や糖質制限をしている方々にとって、糖質を多く含むお菓子はなかなか口にすることができません。

そこで、シャトレーゼはお菓子の原材料である小麦粉や砂糖には糖質を多く含むので使用せず、代わりに大豆粉や食物繊維、血糖値の上昇が緩やかなマルチトールやノンカロリー甘味料を使用し、様々な試行錯誤を加え『糖質カットスイーツ』を製作しました。

この『糖質カットスイーツ』は、通常のお菓子よりも50%以上もの糖質をカットしたものばかりで、糖尿病患者さんや糖質制限を行なっている方々にも安心して食べていただくことができます。

『糖質カットスイーツ』

・糖質50%カットのダブルシュークリーム
1個あたり糖質8.1g 200kcal 118円(税込)

*通常のシュークリーム 
1個あたり糖質16.2g

・糖質70%カットのアイス(マダガスカルバニラ)
1個あたり糖質5.0g 78kcal 151円(税込)

*通常のカップアイス
1個あたり糖質16.7g

・糖質85%カットのショートケーキ
1個あたり糖質5.9g 252kcal 280円(税込)

*通常のショートケーキ
1個あたり糖質39.3g

・糖質82%カットのテーブルパン(プレーン)
1個あたり糖質3.1g 86kcal 6個入り648円 (税込)

*通常のロールパン
1個あたり糖質17.2g

・糖質86%カットのピザマルゲリータ
1個あたり糖質4.0g 210kcal 2枚入り367円(税込)

*通常のピザワンピース
1個あたり糖質28.5g

他にも、糖質50%カットのエクレア、糖質50%カットのいちごクリームロール、糖質86%カットのどらやき、糖質86%カットのとろけるショコラ、などなど全16種類の糖質カットスイーツが入った、『糖質カットアソートBOX16品』5,400円(税込)が販売されています。

また、現在シャトレーゼでは日本IDDMネットワークと協力し、『糖質カットアソートBOX16品』1セットを購入につき、200円が1型糖尿病研究基金へ寄付されるという取り組みも行っています。

メディアフーズ展や日本栄養改善学会学術総会などの学会で、実際に製作した『糖質カットスイーツ』のショートケーキと普通のショートケーキを食べ比べてもらい、血糖値の上がり方の比較などの発表なども行っています。

糖質カットだけじゃない、無添加お菓子

糖質カットスイーツの他にも、無添加のお菓子にもこだわりがあります。

シャトレーゼの『無添加 契約農場卵のプリン』は原材料に牛乳、卵、砂糖の三つのみで作られています。
その他にも無添加バウムクーヘンの『すこやかの樹』や、極力添加物を使わずに製作しているアイスもあります。

添加物を最小限にする分、溶けやすくもなり、本来アイスには表示義務のない『賞味期限』も記載しています。
これは、新鮮で美味しいアイスを食べてもらいたいという思いから、『おいしさの期限』として付けられているそうです。

ほかにも、乳・卵・小麦粉を使用していないアレルギー対応ケーキも販売しており、様々なニーズに応じた商品を製作販売していることが伺えますね。

糖尿病患者の運動習慣をアンケート結果から見る

今回は糖尿病患者さんの運動習慣について、医療スタッフと糖尿病患者さん、二つの視点から糖尿病患者さんの運動習慣についての実態を見ていきたいと思います。(このアンケートは594名(患者さん465名、医療スタッフ129名)の方の回答をもとに制作しています。)

また、その糖尿病患者さんの運動習慣の実態を受けて、どのように対策、対応していけば良いのかもお話ししていきたいと思います。

Q.『糖尿病患者さんへの運動指導を行う、医療スタッフの割合』医療スタッフに聞きました

医師と看護師が半数を占めています。

Q.『病院での運動指導の実施頻度』 医療スタッフに聞きました

実施頻度について、『受診時は必ず行う』が15%と低い割合となっており、これには糖尿病患者さんの『運動を行えていない理由』のアンケート結果から、一番回答が多かった『時間がないから』という理由が関係していると思われます。

Q.『運動を行えていない理由は何ですか?』糖尿病患者さんに聞きました。

・【時間を取るのが難しい】42%
・【運動が苦手】37%
・【運動が面倒】37%
・【気温が暑い、寒いから】20%
・【適切な運動内容や量がわからない】18%
・【運動に適した環境がない】15%
・【運動によって体調が悪化するのではないか】14%
・【運動の効果を感じられない】6%
・【医師に運動を禁止されている】5%
・【その他】10%

『運動に適した環境がない』が15%となっていますが、新型コロナウイルスが猛威を振るっていることにより、屋外の公園や広場にも多くの人が集まるようになりました。

その結果、患者さんの中には公園や広場でさえも感染リスクを恐れて運動することをためらってしまう方もいるようなので、この15%の数値は今後増えていくのではないかと考えています。

Q.『高齢患者さんや合併症を抱えた患者さんそれぞれに合わせた運動指導ができていますか?』医療スタッフに聞きました。

よくできている、が2割止まりとなり患者さんそれぞれに合った運動プログラムは提供できていない状況です。

Q.『運動指導において、最も改善すべき点は何ですか?』医療スタッフに聞きました


この最も改善すべき点と、上記の患者さんそれぞれに合わせた運動指導ができているかのアンケート結果は共通していると思います。

患者さんそれぞれに合わせた運動指導をできていないということは、当然患者さんは自分にはどんな運動が最適なのかわかりません。

運動を行うというモチベーションにもそれは影響していると考えており、『何をしたら良いのかわからない』、『どのくらいの頻度で行えばいいかわからない』といった心理状態では、なかなか運動を行ないたい、という前向きな気持ちにはなれないのではないでしょうか。

Q.『糖尿病治療のために運動を行っていますか?』 糖尿病患者さんに聞きました

患者さんのうち約6割の方が運動を積極的に行っており、合わせて約7割の方が運動の効果を実感しているという結果となりました。

しかし、約3割の方が運動の効果を実感していないという結果となり、実感している7割の方に目を向けるよりかは、なぜ3割の方が効果を実感していないのかにフォーカスして取り組むことが今後は重要です。

Q.『運動の効果を感じていますか?』 糖尿病患者さんに聞きました

Q.『オススメの運動は何ですか?』 医療スタッフに聞きました

医療スタッフの56%の方がウォーキングを推奨しており、実際に患者さんの約6割の方が『ウォーキング』をしているとの回答となりました。

やはり環境や場所に関係なく行うことができる『ウォーキング』が人気のようです。
また、2型糖尿病の場合は、有酸素運動に加えて腕立て伏せやスクワットなどの筋力トレーニングも並行して行うことでより効果を得ることができます。

Q.『普段、よく行う運動は何ですか?』糖尿病患者さんに聞きました。

・【ウォーキング】64%
・【体操、ストレッチ】31%
・【家事や通勤での身体運動】21%
・【サイクリング】12%
・【スポーツ】6%
・【ランニング】5%
・【水中歩行】2%
・【水泳】1%
・【その他】12%
・【運動していない】8%

個人的には、家事や通勤での身体運動をお勧めしており、車や自転車で行っている買い物などの可能な範囲で徒歩で行ってみたり、会社のエレヴェーターをできるだけ使わずに階段を使うなど、ちょっとした工夫ですが十分運動と呼ぶことができると考えています。

また、『上記の運動を行えていない理由』での回答にもあった、「時間を取るのが難しい」や「運動が苦手」という方に試していただきたいです。

Q.『誰と運動に取り組んでいますか?』糖尿病患者さんに聞きました

約半数の方が一人で運動を行っているという結果となりました。
新型コロナウイルスの影響で今後さらに一人で運動するという方は増えていくのではないでしょうか。

[後編]1型糖尿病アスリートのWeb交流会。阪神の岩田投手とヴィッセル神戸のセンジ選手が質問に回答。

2021年3月8日に、1型糖尿病アスリートである岩田稔投手(阪神タイガース)とセルジ・サンペール選手(ヴィッセル神戸)が、WEB交流会で対談されました。
今回の記事は、前回に続く後編です。

■前編の記事はこちら
1型糖尿病アスリートのWeb交流会。阪神の岩田投手とヴィッセル神戸のセンジ選手が対談。

前編では両選手のこれまでの体験談や同じ位置型糖尿病患者へのアドバイスなどをお話ししていただきました。
後編では、WEB交流会の視聴者からの質問に、直接両選手がお答えしていきます。

1型糖尿病アスリートWeb交流会 後編

岩田 稔投手 ✖️ セルジ・サンペール選手

岩田稔投手(阪神タイガース)

セルジ・サンペール選手(ヴィッセル神戸)

司会  :丸山典子さん (1型糖尿病患者)

ーーー 僕はプールの進級テストや大事な時にどうしても低血糖になってしまって、たまに気持ちが弱くなってしまうんですけど、どうしたら強い心になれますか? ルカくん(10歳)

岩田投手 僕もそんなに気持ちが強い方じゃないんですが、困ったときはなるようになるというか、開きなおりじゃないですけどそうゆう気持ちにはなります。

しっかり準備してきているので、『やってきたから大丈夫』と思うようにしています。

サンペール選手 糖尿病は算数みたいに答えがあることじゃないし、その日によって血糖値が変わったりすることもあるので、できることとしたら可能な限り生活のリズムっていうのを一定に保って、いつも同じ時間に食事をとったりだとかそうゆうことを通して、可能な限り自分の出来る範囲で糖尿病の血糖値のコントロールを心がけることが大切。

その中でコントロールできない部分はインスリンなど血糖値を上げることができるもの持って、あとは岩田投手も言っているように、、なるようになるというか、自分がこれまで準備してきたものに自信を持ってやることがいいことだと思います。

 

ーーー トレーニングや食事で気をつけていることはありますか? マキちゃん(サッカーをしてる)

サンペール選手 気遣っているところはやっぱり食事で、炭水化物をコントロールして食べ過ぎないようにして、血糖値が急激に上がらないようにすることを心がけています。

ただ、試合の前の日は炭水化物をとらなければいけないので、うまくコントロールして可能な限り血糖値を一定に保つように心がけています。

また、子供の時に習ったことというか、サッカーは人生と同じで常に成長できる。
常に学んでいかないといけないのでその気持ちを常に保つことが大切。
成長が止まってしまうと周りに置いていかれてしまうので、常に『成長したい』、『成長しないといけないんだ』という気持ちを持ち続けることが大事だと思います。

 

ーーー 岩田投手の好きな捕食はなんですか? ヒロトくん(野球をしている)

岩田投手 一番手っ取り早く上がるのはゼリー系のものなんですけど、僕の場合は血糖値が上がりすぎてしまうので、そこまで上げたくないけどとらなければいけなかったり、小腹が減った時はバナナを好んで食べてます。

 

ーーー 岩田投手は高校生の時に糖尿病を発症したと聞きましたが、まわりの同級生や友達に何か言われたりはしましたか? ヒロトくん(野球をしている)

岩田投手 最初は言われました。発症してから一週間くらい入院したんですけど、その期間は練習には行けてないので、チームに帰ってきて、入院してたので急激に痩せたり走れてたのに走れなくなったりして、監督やコーチ、部長に『ちゃんと練習してたのか』など言われました。

ただ、病気になった本人しかわからないので、ちゃんとチームメイトに説明をしてからはそのようなことは言われなくなりました。

ただ、低血糖になったら捕食をとらないといけないんですけど、僕が高校生の時は水を隠れて飲まなければいけない時代だったので、隠れて捕食をとっているのを見られると、チームメイトから『おい。なにしてんねん。』と言われてました。
その度に説明をして分かってもらうように話をしていました。

 

ーーー 病気のことをみんなに知ってもらいたいと思ったきっかけはなんですか? ケンタくん(以前は野球をしていて今はサッカーをしている)

岩田投手  高校生の時、授業中やお昼ご飯にインスリンを打ちにトイレに行ってたんですが、そのトイレに行くのがすごくめんどくさくなって、『なんでトイレいってんのやろ俺。』って思うようになって。
別に悪いことをしてないのになって思って。

それである日、突然教室の自分の上で注射を打つようになったら、気持ちがすごい楽になって、詰まってたものがスッと抜けて。
それからもっといろんな人に言っていった方がいいんじゃないかと思うようになって公表するようになりました。

サンペール選手 僕も同じようにシャイなので、みんなに『糖尿病です』って言うのが恥ずかしくてトイレに行って打つようにしてたんです。

けれど、それを続けていく中で『ちゃんと知ってもらうべきだな』と思うようになって、自分は隠すことは何もないし、隠さなきゃいけないものでもないので、周りのみんなに知ってもらったほうがいいなということで、まずは自分の身近な人に説明していくことから始めました。

そして、最終的には自分が糖尿病を発症した時に、周りにプロの選手でアドバイスをくれる人がいたら助かったんだろうなという思いがあって、自分がプロになってから公表することで誰かサポートすることができればなと思いました。

主催の日本IDDMネットワークについて

日本IDDMネットワークでは1型糖尿病『治らない』から『治る』をスローガンに1型糖尿病患者への支援を行っています。

1型糖尿病研究基金を設立し、不治の病”1型糖尿病根治”を目指した研究への助成基金として86件の4億4750万円の研究助成を行ってきました。
例として、岩田投手は岩田稔基金を設立し、1勝するごとに10万円を1型糖尿病の研究基金として寄付を行っています。

現在、日本IDDMネットワークでは一生注射を打ち続けなければいけない子供達のために、”不治の病”根治を目指して1ヶ月1000円からのマンスリーサポーターを募集しています。

<1型糖尿病研究基金マンスリーサポーター>

1型糖尿病になり、毎日の自己血糖測定やインスリン注射などで血糖値をコントロールしながら、夢に向かって頑張っている子ども達がたくさんいます。子どもたちの夢が血糖値を気にすることなく実現する日がくるように、医学・医療の現場では根治を目指した研究が日々行われています。
1型糖尿病の根治のためには、数多くの研究を行うことや、研究を継続することが非常に重要です。そのため、日本IDDMネットワークでは、継続的に研究を応援してくださるマンスリーサポーターを募集しています。

キャンペーン期間:応募締め切り2021年5月17日(月)まで
目標募集人数:100名
サポート金額:1000円〜20000円

1型糖尿病アスリートのWeb交流会。阪神の岩田投手とヴィッセル神戸のセンジ選手が対談。

2021年3月8日に、1型糖尿病アスリートである岩田稔投手(阪神タイガース)とセルジ・サンペール選手(ヴィッセル神戸)が、WEB交流会で対談されました。

このWeb交流会の主催は認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワークで、ZOOMアプリで配信されました。

普段は聞くことのできない、糖尿病を患いながらもプロスポーツ選手として第一線で活躍することができているお二人のこれまでの体験談や、日常生活で工夫していることなど、赤裸々にお話ししてくださっています。

以下ではその内容をまとめました。

1型糖尿病アスリートWeb交流会

岩田 稔投手 ✖️ セルジ・サンペール選手

 

岩田稔投手(阪神タイガース)

セルジ・サンペール選手(ヴィッセル神戸)

司会  :丸山典子さん (1型糖尿病患者)

ーーー 試合中に低血糖になったことはありますか?

岩田投手    あります。低血糖かなと思って計ってみたら血糖値が50台になってたことが何度もあります。

サンペール選手    僕は逆で、試合中はアドレナリンなのかわかりませんが血糖値が上がりやすいんです。
たまに練習中に低血糖になることはあるのですが、どちらかというと補給するというよりかは、休憩時などにインスリを打たなければいけないことの方が多いです。

 

ーーー その低血糖になった時の対策は何かありますか?

岩田投手    そうですね、試合が始まる前に血糖値を測って、ある程度血糖値を高めにしておくことは行っています。
その中でも、初回の登板で打たれてしまう時は低血糖になっていることが傾向として多いです。

もし試合中に低血糖になった時はゼリーを補給するようにしているのですが、僕の場合は一つのゼリーを全て補給してしまうと血糖値が上がりすぎてしまうので、ちょっとずつ舐めながら調整しています。

サンペール選手    そうですね、僕はリブレ(時間や場所を問わず、わずか1秒でグルコース値を測定することがてきるグルコースモニタリングシステム)をつけてから本当に人生が変わったと言いますか、携帯でいつでも血糖値を計れるので常にモニタリングしてます。

また、インスリンや糖分を取れるように砂糖菓子などを常に持ち歩いてます。

 

ーーー 日々のトレーニングや試合の中で血糖値が急降下しやすい動作などはありますか?

岩田投手    やっぱり試合中に投げている時ですかね。なんというか、体がソワソワというかフワフワというか、そのように感じる時は低血糖になっていまね。

なので、マウンドに上がっている時は補給ができないので、マウンドに登る前にベンチで補給をしてマウンドに登るようにしています。

 

ーーー 今後の夢や目標はありますか?

岩田投手    そうですね、僕の夢は1型糖尿病に関しては心の底からこの病が根治ができればなと思っていますし、それに対して色々な活動を行っています。
野球に関しては、優勝したいです!

サンペール選手    そうですね、糖尿病に関したは岩田投手も仰った通り、この病気が完治するように願っていますし、それまでに自分にできること、この病についてより多くの方に知ってもらったり、この病を持っている人たちに自分がどう思っているのか感じているのかを知ってもらったり、アドバイスができればいいなと思っています。

サッカーに関して言うと、今年の目標はACL(クラブチームによるサッカーの大陸選手権大会)への出場することなので、それを実現したいなと思います。

 

ーーー 発症当時の自分や家族に対してのアドバイスだったり、これを見てくださっている皆さん方へのメッセージなどもいただけますか?

岩田投手 そうですね、発症当時は大丈夫かなと思ったり、病気なので一生ベットの上で生活しなければいけないのかなと思ったり、マイナスの方に考えてしまった自分がいました。

でも、先生や家族と話す機会が増えて、話していく中で『あ、大丈夫なんだ』という前向きな気持ちに僕はすぐなれました。

やっぱり、家族のサポートや本人がどれだけ病気の事を理解できるかが大事だと思うんですが、小さいお子さんがなりやすいとも言われていたので、その辺はどう伝えていけばいいのかなと思ったりもしました。

サンペール選手    そうですね、自分も1型糖尿病とお医者さんに診断された時はすごくきつかったというか、しんどかったというのが最初の反応でした。

バルセロナのトップチームでデビュする寸前だったんですすが、その時にこの病気が発症して、自分が何で発症したのか、どんな病気なのか分からなかったし、当時はまだ自分の家族も1型糖尿病についての理解もなかった。
また、ドクターからも『サッカーはもうできなくなるかもしれない』と言われ、すごく泣いて沈んだ日々を過ごしたことを覚えています。

1型糖尿病を抱えながらプロサッカー選手としてプレーしている選手が当時はいなかったので、自分がプロになった後は自分の病を公表して、この病を患っていてもプロ選手として活躍できるんだということを皆さんに伝えられればなと思っています。

そこから家族のサポートや自分も1型糖尿病の情報をしっかり得ること、食事をしっかり気遣うことで、今サッカーをを楽しむ毎日を過ごせています。

次回は視聴者からの質疑応答

このWEB交流会の内容は二部構成となっています。
次回の後編では、WEB交流会の視聴者から両選手への質問や回答の内容となっています。

[後編]1型糖尿病アスリートのWeb交流会。阪神の岩田投手とヴィッセル神戸のセンジ選手が質問に回答。
後編記事をアップしました。

年齢・性別にみた糖尿病患者数の推移と今後の予測

日本における糖尿病の患者数

厚生労働省の統計によると、平成28年日本の糖尿病患者数は約329万人となり、平成20年に約237万人だった患者数から約90万人も増えて、過去最多の患者数となりました。

男女別で見てみると、平成20年では
男性131万人、女性106万人
に対し、
平成28年では
男性184万人、女性144万人
と、男女ともに患者数が増加傾向にあるのが見て取れます。

年齢別にみる糖尿病患者数の推移

糖尿病患者に加えて、『糖尿病が強く疑われる者』を合わせると、全国で約1000万人にのぼると言われています(※)。
また、『糖尿病の可能性が否定できない者』を追加すると2000万人もの人々が糖尿病の可能性があるとされています。

平成20年では、20歳以上の『糖尿病が強く疑われる者』の割合は男性で13.7% 女性で7.4%でした。
それから多少の増減を繰り返し、平成27年には男性で19.5% 女性で9.2%にまで上昇しました。

最新の統計では、平成30年には男性で18.7% 女性で9.3%となり、平成27年のピーク時からはわずかに減少したものの、平成20年から比べると男性女性ともに増加傾向にあることがわかります。

この『糖尿病が強く疑われる者』の割合を年齢別で見ていきましょう。

20歳-29歳 男性0.0% 女性0.0%
30歳-39歳 男性1.0% 女性0.5%
40歳-49歳 男性6.8% 女性3.5%
50歳-59歳 男性18.6% 女性4.7%
60歳-69歳 男性24.8% 女性12.8%
70歳以上 男性24.6% 女性15.7%

男性は特に、40歳代から急激に増加傾向にあることがわかります。

糖尿病患者や『糖尿病が強く疑われる人』が増加している理由としては、食事の欧州化によるファーストフード店の増加や、デスクワークや車社会による身体運動の減少などが影響していることは単縦明快でしょう。

ただ、「今後の糖尿病患者数については少しずつ減っていくのではないか」と私は考えています。
以下がその理由です。

糖尿病患者減少への可能性

私が今後、糖尿病患者が減少していくのではないかと考える理由です。

1.『フィットネスクラブや運動施設の増加』

2013年からフィットネス業界は年々業界の拡大傾向にあります。

フィットネスクラブの業界誌によると、2013年ではフィットネスクラブ数は4163店舗で、会員数は416万人でした。
それが2018年には5818店舗、会員数は514万人と大幅に増加していることが報告されています。

最近では大手資本を受けた24時間営業のジムも増えてきており、2021年現在ではさらに増加しているでしょう。

さらには、フィットネスクラブ会員の年齢層を見てみると、全体の会員数に対して40歳以上の会員数が平成15年は52.2%に対し、平成26年には40歳以上の会員数は68%と、糖尿病の症状が多く見られる40歳以上の会員数が増加しているのです。

このことから40歳以上の人々が運動をする機会や、健康を保とうという意識が増加傾向にあるので、糖尿病患者数は少しずつ改善していくのではないかと考えています。

2.『健康食品の増加』

もう1つの理由が食生活の変化です。

最近ではベジタリアンの方やグルテンフリーを行う方、糖質制限を行う方を見かけることが多くなりました。

また、みなさんお気付きでしょうか?
最近ではコンビニエンスストアのパンはパッケージの表面に栄養成分が書かれています。
さらには糖質が50%カットされているパンなど糖質制限のためへの食品も最近は置かれています。

このようにスーパーや身近なコンビニエンスストアでさえも、食事による健康改善へ取り組もうという傾向があります。
最近ではファーストフード店でさえも塩分カットをされたラーメンや、ご飯を豆腐に変えた牛丼なんかも販売されていますね。
国内のスタンダードの食事の質が変わっていけば糖尿病患者減少への手助けになるでしょう。

このように運動だけでなく食事の面からも健康改善が図られており、その2つの効果で糖尿病患者数の増加は抑えていけるのではないかと考えています。

※『糖尿病が強く疑われる者』の換算について
ヘモグロビンA1cの測定値があり、身体状況調査票の問診において「これまでに医療機関や健診で糖尿病といわれたことの有無」、「現在、糖尿病治療の有無」及び「現在の状況」が有効回答である者のうち、ヘモグロビンA1c(NGSP)値が6.5% 以上(平成 23 年まではヘモグロビン A1c(JDS)値が 6.1%以上)または「糖尿病治療の有無」に「有」と回答した者をいいます。
今回の統計まとめでは、『糖尿病が強く疑われる者』も「糖尿病患者」として換算しています。

糖尿病の持病を持ち、新型コロナウイルス感染により亡くなった事例

新型コロナウイルスに感染した場合の致死率は約2%前後とされています。
これが、糖尿病を基礎疾患として患っている人が新型コロナウイルスに感染した場合、致死率は5倍ほどに跳ね上がると報告されています。

新型コロナウイルスが猛威をふるい始めてまもなく1年になります。。
残念なことにこれまでにも多くの方々が亡くなられ、糖尿病の事業がある有名人も多数亡くなられました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

羽田雄一郎さん 53歳(立憲民主党の羽田参議院議員)

2020年12月27日に新型コロナウイルスによって死去

同月24日深夜に38.6度の発熱を確認
翌日25日の朝には平熱に戻るも、同日の夜に再び高熱に
しかし、27日には再び平熱に戻っていたが同日に死亡が確認されました。

羽田雄一郎さんはとても胃袋が大きな方で、食べることが大好きだったといいます。
特に饅頭やケーキなどといった甘い食べ物が大の好物でした。

その反面お酒やタバコには一切手を触れず、いたって健康的な生活を送っていたといいます。
しかしながら大食漢な羽田さんは、若い頃からふくよかな体型であり、糖尿病や高血圧、高脂血症の基礎疾患を患っていました。

大相撲三段目力士の勝武士 28歳(末武清孝)

2020年5月13日にコロナウイルス肺炎による多臓器不全により死去

2020年4月4日に発熱が確認され、同月8日に入院。
その後、容態が悪化したため新型コロナウイルスの検査をしたところ陽性と判定。
同月19日からはICU(集中治療室)で治療にあたっていたが、1ヶ月以上の闘病の末、5月13日に死亡が確認されました。

発熱確認から入院まで4日を要したため、初動の遅さから容態悪化を加速させてしまい死亡リスクを高めてしまったのではないかとされています。

勝武士もお相撲さんの職業病でもある糖尿病を患っており、インスリンも欠かせないほどの病態だったと言います。

ロレンソ・サンス氏 76歳(レアルマドリード元会長)

2020年3月17日に新型コロナウイルス陽性判定により入院
その後五日間にわたって38度を超える高熱が続き同月21日に死亡が確認されました。

サンス氏もまた、糖尿病の基礎疾患を抱えていました。

死亡リスクは血糖コントロール次第という研究も。

お亡くなりになられた御三方に、心よりお悔やみ申し上げます。

全ての糖尿病患者が重症化や死亡リスクが高まるわけではなく、血糖コントロールが良好に行われているか否かでリスクは変動するという報告もされています。

手洗いうがいや消毒、三密下における会食を控える、不要不急の外出を控えるなどといった、新型コロナウイルスへの感染予防対策はもちろんのこと、徹底した血糖管理を合わせて行うことで、さらに強力な新型コロナウイルス対策となりますので、常日頃から感染対策を念頭に置いて生活するよう心がけましょう。

コーヒーを飲むことによる糖尿病への影響

コーヒーを飲むと眠れなくなったり、集中力が高まる、記憶力があがるなどといった効果が現れることは、多くの方がご存知なのではないでしょうか。

今回は、意外と知られていない「コーヒーと糖尿病の関係」についてお話ししていきたいと思います。

コーヒーを飲むと糖尿病の発症リスクが軽減される?

『コーヒーを飲むことで糖尿病の発症リスクが軽減される』、という研究結果が、国内や海外でも多く発表されています。

例えば、オランダで初めて報告された研究結果によると、
コーヒーを1日1〜2杯飲むと糖尿病の発症リスクが軽減されるという研究結果が発表されました。
また、コーヒーを1日2杯以下飲む人に比べて、コーヒーを1日7杯以上飲む人は、糖尿病の発症リスクが50%軽減されるという研究結果も報告されています。

他には、日本の国立国際医療研究センターによる40〜69歳の日本人男女56,000人を対象とした「JPHC研究」では、
コーヒーを全く飲まない人に比べて、コーヒーを1日3〜4杯飲む人は、男性で17%、女性で38%、糖尿病の発症リスクが軽減される
という研究結果も報告されています(糖尿病研究部の野田光彦部長らが2009年に発表)。

このような研究結果から、コーヒーを多く飲むことで糖尿病発症リスクが軽減されることが期待されますが、ヨーロッパの欧州食品安全機関ではカフェインの適正摂取量について成人では1日400mg未満に抑えることを推奨しています。
通常のコーヒーに換算すると1日4〜5杯が適正範囲となりますので、薬も過ぎれば毒となると言うように、過度の摂取には注意しましょう。

コーヒーを飲むと死亡リスクも軽減される?

上記では、糖尿病の発症リスクについてお話ししましたが、さらにはコーヒーを飲むことでがんや心疾患などによる死亡リスクも軽減されるという研究結果も報告されています。

アメリカ国立がん研究センターが50万人を対象に行った研究によると

■コーヒーを全く飲まない人に比べて
・コーヒーを1日2〜3杯飲む人は死亡リスクが12%減
・コーヒーを1日4〜5杯飲む人とでは12%減
・コーヒーを1日6杯飲む人とでは16%減
・コーヒーを1日7杯以上飲むひとでは14%減
というように、6杯まではコーヒーを飲んだら飲んだ分だけ死亡リスクが減少するという研究結果となりました。

日本国内でも同じような研究が行われていて、

■1日にコーヒーを全く飲まない人に比べて
・コーヒーを1日1杯飲む人は死亡リスクが9%減
・コーヒーを1日2〜3杯飲む人では死亡リスクが5%減
・コーヒーを1日3〜4杯飲む人は死亡リスクが24%減
という研究結果が報告されています。

日本人は海外に比べてコーヒーを飲むという習慣があまりないので、1日1杯コーヒーを飲むだけでも死亡リスクを軽減させることができるかもしれません。

コーヒーを飲むと発症リスクや死亡リスクが軽減される訳

コーヒーと言えばカフェインが頭に思い浮かぶ方が多いと思います。
なので、カフェインによって様々な健康効果がもたらされているのではないかと考えられます。

2009年にHuxleyらによる18本のコホート研究では、”カフェインを含むコーヒー”と、”カフェインを含まないデカフェコーヒー”の2種のコーヒーで糖尿病の発症リスクについての研究を行ったところ、
デカフェコーヒーもカフェインを含むコーヒーと同様に、糖尿病の発症リスクが軽減されることがわかりました。

このことから、カフェインが要因として健康効果がもたらされてるわけではないことがわかります。

また、緑茶でも同様の研究を行ったところ、緑茶でも糖尿病の発症リスクが減少されることがわかりました。
緑茶にはカテキン類を含むポリフェノール、コーヒーにはクロロゲン酸というポリフエノールが含まれています。

このポリフェノールには強い抗菌化作用があることがわかっており、このポリフェノールによって内臓脂肪や体脂肪、血圧などにプラスの効果が働くことで健康効果がもたられているのではないかと考えられています。

糖尿病の治験は受けても大丈夫?治験でどのようなことをするのか?

そもそも治験とは

治験とは新しく作られた『くすりの候補』を、国の承認を得るために安全性や有効性に配慮しながら行う臨床実験のことをいいます。

現在ある既存のくすりでは治らない病気に対して、その病気に効果があるであろう『新しいくすり』を開発し、その新薬が効果があるのか、人体に悪影響はないかを国に判断してもらうことです。

治験を受けると報酬がもらえる

治験に参加すると、『謝礼』として報酬金が支払われます。
治験はアルバイトとは別のくくりであり、報酬金のことは『負担系限費』や『治験協力費』と呼ばれています。

治験協力費の相場。いくらもらえるか?

協力費は、通院して行うタイプと、入院をして行うタイプによって相場は分かれています。
*治験の種類や、医療機関によって協力費は異なる場合があります

<通院タイプの場合>
毎日通院するものや、1日だけ通院するものと様々ですが
1回の通院につき7000円ほどの協力費が支払われるのが相場で、医療機関によっては高いところだと1回の通院につき10000円ほどの協力費が支払われることもあります。

<入院タイプ>
入院タイプの治験の場合、治験期間が数日から1ヶ月ほどになるものが大半を占めます。
(糖尿病の治験の場合は長期入院のケースが多くなります)

入院タイプは1回の入院につき1〜2万円ほどの協力費が支払われるため、1ヶ月入院を要する治験を受けると60万円の協力費が支払われることもあります。

治験の安全性について

治験と聞くと、危険な薬や危険な実験を行うというイメージが少なからずあると思います。
が、そもそも治験というのは、基礎研究や非臨床実験といった研究で8〜10年という長い年月をかけたのち、初めて治験の臨床実験を行うことができるものです。

安全第一で行い、新薬の効果や副作用などの最終的なデータを確認するための実験なので、皆様が想像しているような危険なことはまずありません。

まず、治験を行うには多くの条件やルールがあります。

<治験を行うことができる医療機関の条件>
・医療設備が十分に整っていること
・治験に対して、責任を持って実験を行うことができる医師、看護師、薬剤師等の人材が所属していること
・治験の臨床実験の内容を正当に審査することができる委員会を利用できること
・副作用や異常が発生した場合、直ちに必要治療や処置を施すことができること
上記を満たした医療機関のみ治験を行うことができます。

<治験を行う上でのルール>
*「薬事法」、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」に準ずる

・治験の臨床実験の内容を国に報告する
・治験審査委員会で治験の内容をあらかじめ審査しなければなりません
・同意を得ることができた患者のみ治験に参加させることができます
・重大な副作用は国に報告しなければなりません
・製薬会社は治験が適正に実施されていることを確認しなければなりません

このように多くの条件をクリアし、適正なルールに乗っ取ることで初めて治験を行うことができます。
とはいえ、治験の事故がまったくないかという言われるとそういうわけでもありません。

過去に起きた治験による事故の事例

2019年にエーザイが抗てんかん作用の効果が期待される「E2082」の臨床実験を行ったところ、20代の健康人男性が実験後に死亡してしまったという事故がありました。

男性は治験終了後に「幻覚・幻聴や不眠、異常行動」を訴えており、その後に電柱から飛び降りて死亡しました。

男性は治験を開始する以前は自殺願望や幻覚などの症状はなかったことから、「E2082」投与との因果関係は否定できないとしました。

また、調査によると「E2082」の臨床実験では精神科医が不在だったことや本実験についてのリスク説明を文書で行わず口頭のみで行っていたことも明らかになりました。
万前の体制下ではなかったことが少なからずあることから、この事故が引き起こされたとも考えられます。

糖尿病の治験

以下は過去にあった治験事例です。
※現在は新型コロナウイルスの感染対策のため、治験の多くが停止状態となっています

糖尿病治験の事例1

■20歳以上の日本人男女で、現在糖尿病治療中の方を対象
現在糖尿病の治療をされている方を対象に採血を行うモニター試験

<治験内容>
2週間に1回の通院を計5回(事前検査でも1回あり)
採血、採尿等を行い、治験薬の投与はありません。

<協力費>
35000円〜50000円ほど

糖尿病治験の事例2

■1年以上前から2型糖尿病の診断を受け治療中の20歳から70歳の男女を対象
1年以上前から2型糖尿病の診断を受けいる方を対象にヘルスチェックを行うモニター試験になります

<治験内容>
3~4日間の入院を4回+通院を8回行いヘルスチェックを実施。
(日時はあらかじめ指定)

<協力費>
176000円〜320000円ほど

1型糖尿病を発症した人が受けられる公的支援は何がある?

1型糖尿病の医療費負担はどのくらい?

1型糖尿病は遺伝により発症することが多い病気で、お母さんのお腹の中から生まれてきてすぐに発症してしまうことも少なくありません。

1型糖尿病にはインスリンによる治療が必要不可欠です。
インスリンの治療にも様々ありますが、標準的な1型糖尿病のインスリン治療ですと
■ペン型注射器を用いたインスリン補充療法の場合
1ヶ月あたり15000円〜20000円ほど
■インスリンポンプなどの高度な医療器具を用いたインスリン補充治療の場合
1ヶ月あたり20000円〜35000円ほど
の費用がかかります。

糖尿病は膵臓移植手術を除いては現在の医療技術では完治することがありません。
そのため多くの患者さんが生涯を通じて医療費を払わなければいけなくなっています。
仮に60年間医療費を払い続けると、総額1000万円をも超える金額になってしまします。

そこで今回はこの医療費への公的支援について、どのような種類の公的支援策があるのかをお話ししていきたいと思います。

1型糖尿病への公的支援とは

1型糖尿病への公的支援には、
・『小児慢性特定疾患治療研究事業』
・『特別児童扶養手当』
という2種類の公的支援があります。

それぞれの公的支援の内容について説明していきたいと思います。

小児慢性特定疾患治療研究事業

小児慢性特定疾患治療研究事業とは、小児慢性特定疾病にかかっている子供に対してその医療費の自己負担分の一部を助成する制度のことを指します。

対象年齢は18歳未満で、糖尿病だけでなく、以下のような疾患に対して広く助成がされています(継続して治療が必要だと判断された場合は、20歳未満まで対象となることがあります)。

小児慢性特定疾患治療研究事業の対象疾患群:
1.悪性新生物(白血病、悪性リンパ腫など)
2.慢性腎疾患(ネフローゼ症候群、慢性腎盂腎炎など)
3.慢性呼吸器疾患(気管支喘息、気道狭窄など)
4.慢性心疾患(洞不全症候群、完全房室ブロックなど)
5.内分泌疾患(下垂体機能低下症、先端巨大症など)
6.膠原病(若年性突発性関節炎、皮膚筋炎など)
7.糖尿病 (1型糖尿病)
8.先天性代謝異常 (アミノ酸代謝異常症、ミトコンドリア病など)
9.血液疾患 (急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病など)
10.免疫疾患 (X連鎖重症複合免疫不全症、細網異形症など)
11.神経・筋疾患 (全前脳胞症、脊髄脂肪腫など)
12.慢性消化器疾患 (潰瘍性大腸炎、急性肝不全など)
13.染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群 (マルファン症候群、ダウン症候群など)
14.皮膚疾患 (表皮水疱症、先天性魚鱗癬など)
15.骨系統疾患 (胸郭不全症候群、軟骨無形成症など)
16.脈管系疾患 (巨大静脈奇形、リンパ管腫など)

また、自己負担額上限については、それぞれの家計の年収や、病気が重度なのか軽度なのかによって変動していきます。

特別児童扶養手当

特別児童扶養手当とは、精神または身体に何らかの障害がある子供を持つ家庭に手当を支給する制度です。

対象年齢:20歳未満

支給金額:1級(重度障害児)の場合、月額52,500円
    :2級(軽度障害児)の場合、月額34,970円

何級に該当するかは糖尿病の治療状況によって変わってきますので、特別児童扶養手当について詳しく知りたい方は、お住いの市区町村にお問い合わせしていただくとより細かく説明してくださいます。

その他の糖尿病への公的支援

障害基礎年金

障害基礎年金とは国民年金、共済年金、厚生年金保険の全ての方が対象となり支給される年金制度です。
また、交通事故によって身体または精神に障害を負ってしまった方や、生まれつき障害を持っている方など、あらゆる病気や怪我が対象となる年金制度でもあります。

対象年齢:規定なし

支給金額
1級(他人の介助がないと身の回りの自分のことを行うことができない程度) 97,4125円
2級(必ずしも他人の介助は必要ないが日常生活を自分だけで行うことは困難な程度) 77,9300円

これに『18歳到達年度の末日を経過していない子供』もしくは「20歳未満で障害等級1級または2級の障害者」の子供を有する場合、1〜2人目は一人当たり22,4300円、3人目以降は7,4800円が1級、2級の金額に加算されます。

新型コロナの自粛生活が与える体・糖尿病への影響

自粛生活で糖尿病患者が気をつけなければいけないこと

世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっている中、様々な情報が飛び交っています。
インターネットで検索をかければ多くの情報を知ることができる一方、真実ではない情報もあり、情報が交錯しています。
まずは、間違った情報を鵜呑みにしないように気をつけましょう。

自粛生活で一番気をつけなければいけないこと

それは、
身体活動が激減してしまい、今まで行っていた運動療法に影響が出てきてしまう事で血糖コントロールが難しくなってしまうことです。

・普段屋外で運動をしていたけれど、感染への不安から屋外に出ることが減ってしまう。
・ジムなどを契約していても、スポーツジムも閉鎖してしまう。
・スーパーへの買い物や、リモートワークにより通勤通学による通常の生活での身体活動も減ってしまう。
など必然的に運動量が減ってしまいます。

また、自粛生活により人との接触を制限され、人と会話をすることも減り精神的にストレスを抱えてしまったり、ひどい場合は鬱状態になってしまう可能性もあります。
現在はSNSや通信機器が発達しているので、それらを積極的に活用し家族や親戚、友人など人との会話の場を設けるようにしましょう。

自粛生活による体重増加によって引き起こる人体への危険性

『コロナ太り』という言葉を最近よく耳にすると思います。
上でも書いたように自粛生活による身体活動の減少で、運動不足に陥り、数ヶ月で10キロ以上も体重が増加してしまう例も少なくありません。
外出することが減り、人から見られるという意識もなくなり、さらに体重増加を加速させているのかもしれません。

また、スーパーや外食が制限されてしまうことで、生鮮食品が少なくなり、冷凍食品やインスタント食品を多くとってしまうことで、栄養のバランスをとることが難しくなってしまいます。

*体重増加による人体への影響
体重増加により様々な病気のリスクが増加してしまいます。
糖尿病、高血圧、メタボリックシンドローム、動脈硬化などのリスクの増加や、将来的には心筋梗塞や脳卒中を発症させてしまう危険性もあります。

また、英国リバプール大学の調査によると、コロナウイルスに感染した入院患者約1 万7 千人のうち、肥満度の目安指数となるBMI値が30を超える人では、30以下の人に比べ、死亡リスクが3 割以上高まると分析している。という調査結果もあります。
(健康産業新聞『特集【抗肥満/抗メタボ】“コロナ太り”対策、急務に!抗肥満素材への注目集まる!!』2020年6月16日
 

新型コロナウイルスと糖尿病の関係性

糖尿病に限らず、基礎疾患を持つ方や高齢者の方は新型コロナウイルスに罹患すると重症化しやすいことが様々な研究で分かっています。
日本糖尿病・生活習慣病ヒューマンデータ学会のまとめによると、糖尿病を患っている人はが新型コロナウイルスに罹患した場合、重症化するリスクと、死亡リスクが2倍から2.5倍ほど上昇することが分かっています。

ただ重症化はしやすいものの、糖尿病を患っていることで新型コロナウイルスに感染しやすくなることは今のところないようです。

特別な感染対策は必要ないのか?

確かに過剰な感染対策は必要ないと思います。
ですが、万が一感染してしまった場合、重症化しやすいという研究結果も出ているので、重症化予防のためにも、日頃から手洗いいうがい、マスクの着用、密集、密閉、密接の「3 密」を避けるといった、感染リスクを避ける「新しい生活様式」を取り入れることが大切です。

また、感染対策はもちろんのこと、徹底した血糖管理も、感染対策と並行して行うようにしてください。

自宅でできる簡単トレーニング法

自粛生活により屋外で運動をすることができない方のための、自宅の小スペースで行うことができるトレーニングをご紹介したいと思います。

どのメニューも週2〜3回を目安に行うとよいでしょう。

<スクワット>
一般的なスクワットのトレーニングになります。

<トレーニング方法>
1セット10回を2〜3セットを目安に行うようにしてください。
しっかりとお尻を下に落としていき、お尻と床が並行になったら最初の位置に戻りましょう。
自重でのスクワットが簡単な方は、ペットボトルに水を入れて負荷をかけることでより効果を得ることができます。


(トレーニングモデルに協力してくれたのは、プロバスケットボール選手の金久保翔選手。)

<マウンテンクライマー>
このトレーニングは、有酸素運動とレジスタンストレーニング(筋力トレーニング)を同時に行うことができます。

<トレーニング方法>
こちらは1セット20秒を2〜3セットを目安に行うようにしてください。
腕立て伏せの体勢から膝を胸につけるようなイメージで交互に足を入れ替えていきます。
このトレーニングを行う際は、靴下を履くか、足にタオルを敷いて行ってください!


どちらのトレーニングも継続して行うことで、運動不足の解消につながります。
家の空いているスペースで、空いた時間を見つけて、自粛生活でも健康な体を維持できるように心がけましょう。